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【注目JIS】JIS G 3193:2025(熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差)を発行しました。

【注目JIS】JIS G 3193:2025(熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差)を発行しました。

2025/04/23

一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2025年4月21日にJIS G 3193:2025(熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差)を発行いたしました。

JIS G 3193:2025

熱間圧延鋼板及び鋼帯の形状,寸法,質量及びその許容差
Dimensions, shape, mass and permissible variations of hot rolled steel plates, sheets and strips


■JIS G 3193:2025はなぜ改正されたのか?

現版には、鋼帯の質量に関して、製造業者と注文者との契約事項が規定に含まれている、外観の規定について操業実態との不整合の可能性などの課題がありました。 そこで、今回の改正の目的は、このような規定の見直しと、JIS G 0203(鉄鋼用語:製品及び品質)との整合性向上、要求事項の明確化などを実施いたしました。

■JIS G 3193:2025の改正に期待されること

この改正によって、製品規格としての適合性向上、関連規格間との整合性向上、 要求事項の明確化などが進み、規格利用者の相互理解が進むことが期待されています。
主な規定項目または改正点は、次のとおりです。

1) “ミルエッジ”及び“平たん度”に関する記載をJIS G 0203の用語定義に整合させる。
2) 鋼板及び鋼帯のカットエッジの場合の幅の許容差に対する要求事項を明確にする。
3) 鋼板の長さの許容差に対する要求事項を明確にする。
4) 鋼帯の横曲がりについて、注文者からの測定の要求がない場合にも規定値を満足しなければならないことを明確にする。
5) 鋼帯の質量について、その最大質量及び質量範囲は、鋼帯単体の品質特性ではなく、商取引上の製造業者と注文者との契約事項であり、注記とする。
6) 現版では、有害な欠点のみをグラインダ手入又は溶接補修可と規定していたが、操業実態を考慮し、“有害な”を削除する。
7) 現版では、グラインダ手入れ前及び溶接補修前の表面を“圧延のままの面”と記載していたが、実操業との整合性向上のため、それぞれ“未手入れ面”及び“未補修面”に変更する。


[日本規格協会]