
【注目JIS】エアコンディショナ-第1部:直吹き形エアコンディショナ及びヒートポンプ-定格性能及び運転性能試験法
2025/04/21
一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2025年4月21日にJIS B 8615-1(エアコンディショナ-第1部:直吹き形エアコンディショナ及びヒートポンプ-定格性能及び運転性能試験法)を発行いたしました。
エアコンディショナ-第1部:直吹き形エアコンディショナ及びヒートポンプ-定格性能及び運転性能試験法
Non-ducted air conditioners and heat pumps-Testing and rating for performance

■なぜJIS B 8615-1は改正されたのか?
この規格は、住宅用,商業用及び工業用の直吹き形エアコンディショナ及びヒートポンプの能力及び効率を決定するための試験条件及び試験方法を規定しており、ISO 5151の第2版(2010)を基に2013年に改正されました。対応国際規格は、2017年に第3版への改訂及び2020年にAmendment1が発行され、用語、定義及び解釈の明確化を行うとともに、試験の信頼性及び正確性を向上させるため、高地での能力測定評価方法追加、不確かさ計算方法及び範囲の明確化などを行っています。
我が国も同様の実態があり、国際規格との整合を図りながら、この規格を、市場実態に即した内容に改正する必要がありました。
■JIS B 8615-1に期待されること
今回の改正で、最新の技術に対応して製品の能力及び効率を適切に評価することが可能となり、効率的な製品の製造及び供給を行うことができます。
また、国際規格に整合したJISとすることによって、輸出入の促進、市場の拡大及び粗悪な輸入品を阻止することが期待できます。
主な改正点は次のとおりです。
・ 要求事項を明確化する(保護装置の定義、配管の長さの規定など)。
・ 測定の不確かさを緩和する(小容量能力測定時の不確かさの適用除外)。
・ 能力測定計算方式の追加及び簡素化を行う(潜熱能力分の追加、各残留熱量を総残留熱量と
してまとめて計算する)。
[日本規格協会]