
【注目JIS】JIS G 3112:2025(鉄筋コンクリート用棒鋼)を発行しました。
2025/04/23
一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2025年4月21日にJIS G 3112:2025(鉄筋コンクリート用棒鋼)を発行いたしました。
鉄筋コンクリート用棒鋼
Steel bars for concrete reinforcement
■JIS G 3112はなぜ改正されたのか?
規格利用者からの問い合わせが多く寄せられていることから、降伏点又は耐力の測定方法、
基本規格の引用方法などについて鋼材JIS共通の見直しを行うこと、
また、長さの許容差及び異形棒鋼の許容差について、実際の取引に基づいた規定内容とする必要があったため、改正されました。
■JIS G 3112の改正に期待されること
よりわかりやすい規格とすることが期待されています。
主な規定項目または改正点は、次のとおりです。
a) 用語及び定義の箇条において、異形棒鋼の引張試験及び曲げ試験に適用する”準ずる試験片”の定義を追加する。
b) 機械的性質の箇条において、降伏点又は耐力は、特に指定がない場合、降伏点は上降伏点(ReH)とし、降伏点が現出しないときは、耐力(0.2 %オフセット法:Rp0.2)を測定することを追加する。
c) 長さの許容差において、長さが7 mを超える棒鋼のマイナス側許容差は、0 mmとすることを追加する。また、表以外の許容差の指定を削除し、プラス側許容差は、受渡当事者間の協定によってもよいことを追加する。
d) 異形棒鋼の節の高さの許容限度について、表中の規定文を一部見直す。また、呼び名がD5及びD8の節の隙間の合計の最大値を見直す。
e) 機械試験及び検査の箇条において、基本規格の引用についての規定文を見直し、JIS G 0416を引用規格に追加する。
f) 注文者によって提示される情報の箇条を追加し、注文者は、注文時に少なくとも種類の記号、及び径又は呼び名を製造業者、加工業者又は中間業者に提示しなければならないことを追加する。
[日本規格協会]