
【WSN】 3月の欧州・米国標準化情報(カーボンフットプリント、サイバーセキュリティなど)
2025/03/27
欧州・米国の標準化に関するニュースを集めました。
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ReqIF形式の新しい標準:DIN DKE SPEC 99200
企業はサプライチェーン全体で多数の組織と連携し、複雑な製品開発プロジェクトを進めている。 この過程で、技術情報やデータのやり取りは不可欠であるが、これまで、異なる組織間でのデータ解釈の不一致が、誤解やプロセス遅延、ひいてはコスト増加といった問題を引き起こしてきた。 このような課題を解決するため、ドイツ規格協会(DIN)は、ドイツ電気電子技術委員会(DKE)と連携し、ReqIF(Requirements Interchange Format) 形式の解釈に関する定義を規定したDIN DKE SPEC 99200を発行した。
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BSI、AIの持続可能性に関するガイダンスを公開
BSIは、組織のAIカーボンフットプリントを測定する方法と、AIを使用する際に考慮すべき主要な環境持続可能性要因を定めたガイダンス、 PD CEN/CLC TR 18145:2025(環境的に持続可能な人工知能)を発行した。このガイダンスは、AI の開発者や導入者、さらには経営幹部や意思決定者に対して、 AI の低炭素技術を支援するための手法を提供する。
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安全で安心、レジリエントな水供給を確保するための欧州標準の役割
CEN と CENELEC は、標準化が水レジリエンス戦略の目標をどのようにサポートできるかという、欧州委員会の要請に対して、勧告を提出した。水規格に関する 2 つの技術委員会、CEN/TC 230(水質分析)とCEN/TC 164(給水)は、安全で安定した水供給を提供するための規格を開発しており、都市下水処理指令(2024/3019/EU)、飲料水指令(2020/2184/EU)等の欧州指令に関わる規格開発も行われている。
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BSIとTISIが国際標準の協力に向けて提携
英国規格協会(BSI)は、3月7日、タイ工業規格協会(TISI)とMoUを締結した。このパートナーシップは、新しいスマートな世界を包含するデジタルの未来において、専門家、企業、利害関係者、政府間のコミュニケーションを強化し、規格の開発及び適合性評価、能力構築に関数協力と連携を促進することを目的としている。MoU締結は、英国とタイの外交関係樹立170周年にあたる今年、バンコク駐在の英国大使館を通じて、英国の外務・英連邦・開発省とビジネス貿易省の支援を受けている。
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イノベーションエコシステムマネジメントの国際標準:米国TAGが新提案を発表
ISO 技術委員会 (TC) 279 「イノベーション管理」の米国規格協会 (ANSI) 認定米国技術諮問グループ (TAG) は、ISO 56012(イノベーション エコシステムマネジメント: ガイダンス)の新規作業項目提案 (NWIP)が承認されたことを発表した。同国際標準の開発は、2025 年 3 月 28 日のワーキング グループ ミーティングから始まり、2028 年の公開を予定している。
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NISTが5Gサイバーセキュリティに関する草案を公開
アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の国家サイバーセキュリティセンターオブエクセレンス(NCCoE)は最近、5Gネットワークのセキュリティを確保するための推奨事項をまとめたエグゼクティブサマリー、NIST SP 1800-33 5G (サイバーセキュリティ ボリュームA)の草案を公開した。NIST SP 1800-33 5Gは、5G 対応のサービスや製品の使用、管理、提供に携わるテクノロジー、サイバーセキュリティ、プライバシーの専門家を対象としている。
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ANSI、ISOとIECのリーダーシップに関する会議を2026年まで延期
米国規格協会(ANSI)は、当初アリゾナ州スコッツデールで4月22日から24日に開催予定だったISOおよびIECにおける米国のリーダーシップに関するANSI会議を2026年まで延期すると発表した。ANSI は、最近の政府政策の変更、および現在の経済状況と市場状況に関する懸念と不確実性の高まりにより、会員が 4 月に開催されるイベントに参加できない状況が生じていると説明している。
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