NEWS TOPICS

会員向け情報はこちら

SQオンライン

ISO 28401(軽金属及びその合金-チタン及びチタン合金-用語)第2版 発行

2024/10/03

 ISO/TC 79(非鉄金属)/S C11(チタン)において、日本が主導で開発を進めていた、国際規格、ISO 28401(軽金属及びその合金-チタン及びチタン合金-用語)の第2版が8月12日に発行された。

 チタンは、軽い・強い・錆びにくい、といった特徴があり、アクセサリーから航空機器まで幅広く活用されている。ただ、我が国で工業生産が開始されたのは1952年であり、当初は耐食性が要求される化学プラント等に採用され、1970年頃から腕時計、メガネフレームやゴルフクラブなどの身近なものに幅広く取り入れられるようになった。このように金属材料としてはまだ新しく、未知の可能性に満ちた金属である。

 そのためか、20年ほど前ではチタン分野では国際規格が存在していなかった。ISO 28401の第1版は、ドイツ主導で進められ、ISO/TC 79(非鉄金属)にSC 11(チタン)を2003年に設立、2005年に検討を開始し、2010年にチタン及びチタン合金にかかわる用語と定義をまとめたチタン分野で基本となるISO規格として制定された。

 しかし、その後、ドイツがSC11のPメンバーから脱会したこともあり、定期見直し(SR)でも検討されなかったが、SC 11の議長や委員長を日本チタン協会関係者が占めることとなり、2020年頃から日本主導で見直し検討を始めて、中国、フランスからの意見も取り入れ、第1版より用語数を増やし、定義の一部修正を行い、内容を充実させ、今回の第2版の発行に至った。

 今後のチタン分野でのISO規格化の根幹をなす重要な規格を日本主導で修正できたことは、非常に意義深いことである。

ISO 28401:2024
軽金属及びその合金-チタン及びチタン合金-用語
Light metals and their alloys -- Titanium and titanium alloys – Vocabulary
発行日:2024年8月12日
原案作成団体:一般社団法人 日本チタン協会
ISO規格のご購入は、こちらからお願いいたします。

[日本規格協会]