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ISO 22366(エネルギーレジリエンスの枠組みと原則)の国際規格案、DIS段階に進む

2024/10/02

 ISO(国際標準化機構)の専門委員会の一つであるTC 292(セキュリティ及びレジリエンス)において開発されているISO 22366(セキュリティとレジリエンスーコミュニティーのレジリエンスーエネルギーレジリエンスの枠組と原則*)のDIS(国際規格案)が2024年9月に発行され、全ISOメンバー国への投票に付された。

 ISO 22366は、2020年に合意されたAPECエネルギーレジリエンス原則を基礎とし、2022年に日本からの提案によって国際規格の開発が開始された。エネルギーレジリエンスを達成するための原則、枠組、アプローチ方法を規定している。エネルギーレジリエンスとは、エネルギーシステム又はその構成要素が、変化する環境下でエネルギーの中断に耐え、迅速に回復し、電気及びその他のエネルギー依存型サービスによる必須業務を継続するために受け入れかつ適応する能力を指す。

 本規格案は、自然災害や人災を含む事象の好ましくない影響を軽減し、最終的にはより強靭な復興(build back better)を実現するために、社会技術的な考慮事項を含むエネルギーのサプライチェーンに適用可能な、幅広いレジリエンス工学及びマネジメント原則を網羅している。ISO 22366は、今回のDIS投票を経て、2025年中旬の国際規格発行を目指す。

*Security and resilience — Community resilience — Framework and principles for energy resilience

[日本規格協会]