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CEN、CENELEC、EFRAG が持続可能性報告における連携のためMoUを締結

2024/02/29

欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)と欧州標準化委員会(CEN)及び欧州電気標準化委員会(CENELEC)は、サステイナビリティ報告において、欧州基準間の相乗効果を最大限に高めることを目的にMoUを締結した。

欧州持続可能性報告基準2(ESRS 2)の「一般的開示」によると、企業は、欧州規格を利用しているかどうか、また、持続可能性報告の目的で使用されたデータやプロセスが外部保証機関によって検証され、対応する規格に適合していることが判明した程度を開示することができるとしている。この覚書には、ESRS(欧州サステイナビリティ報告基準)の実施を促進する関連するCENおよびCENELEC規格類を特定するための協力が含まれており、両組織間の重複を避けることが期待される。

CEN、CENELEC、EFRAG間の協力は、国際協力においても重要であり、 CENは、1991年の「ウィーン協定」締結以来、国際的なカウンターパートであるISOと長年にわたる技術協力を行っている。ISOは、COP28の後、IFRS財団は、協力関係を発展させるというコミットメントを発表している。一方、EFRAGは、持続可能性報告に関する世界的なイニシアティブに貢献することにコミットしており、特にISSB(国際持続可能性基準委員会)やGRI(グローバル・レポーティング・イニシアティブ)によって開発された他の基準やフレームワークとの相互運用性を促進している。

CENの政策担当副会長であるオリビエ・ペイラ氏は、 「このMoUの署名は、様々な分野の企業が持続可能性パフォーマンスをより簡単に報告できるよう支援する重要な一歩であり、この点で既に行ってきた努力を生かすものである。このMoUの締結により、CEN、CENELECおよびその各国メンバーは、EFRAGと協力して標準化活動をよりよく調整し、重複を避け、欧州基準と国際基準間の相乗効果を十分に確保することができる」と述べた。

またパトリック・ド・カンブールEFRAGサステナビリティ・レポーティング理事会議長は、 「私たちの協力が実現することを楽しみにしている。企業がCEN、CENELEC、ISO、IEC規格を使用することで、多くの場合、ESRSに基づく報告能力が強化される。これにより、ESRSの実施が容易になり、私たちの組織が目指しているグローバルな目標に貢献することにもなる」と述べた。

[ジュネーブ事務所]

https://www.cencenelec.eu/news-and-events/news/2024/press-release/2024-02-27-efrag-mou/