
JIS C 62343 自然災害時の安定した光ネットワークの構築に寄与!
2024/02/29
一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)は、2024年1月22日にJIS C 62343:2024(ダイナミックモジュール―通則)を発行いたしました。
ダイナミックモジュールについての説明、用語、基本的な考慮事項、及び基本的な考え方が定義されることで正しい認知の定着・市場の拡大が期待されます。
ダイナミックモジュール―通則
Dynamic modules -- General and guidance
発行時期 :2024年1月22日
原案作成団体:一般財団法人 日本規格協会
一般財団法人 光産業技術振興協会
対応国際規格:IEC 62343:2017 (IDT)

■なぜJIS C 62343は制定されたのか?
我が国において、ダイナミックモジュールは、通信システムを構築する重要な構成要素となっており、それらを用いた長距離・大容量光ファイバ通信システムやトラフィックの動的な変化や予期せぬ自然災害による伝送路の寸断等に柔軟に対応できる光ネットワーク網が実現されています。一方で、ダイナモックモジュールに関する JIS は制定されていませんでした。
こうした中、国際規格 IEC 62343(2013 年初版発行)が 2017 年に第 2 版に改訂され、この規格の対象となるダイナミックモジュールの説明、用語、並びに基本的な考慮事項及び考え方が定義されました。近年光ネットワークの多機能化が進められている中で、ダイナミックモジュール技術の更なる高度化が求められると共に、新技術の開発が進むものと考えられます。災害大国の我が国では、フレキシブルなネットワークの重要性が増しており、これらの新技術の開発がさらに進む前に、現在の国際規格と整合した JIS の通則を制定する必要がありました。
■JIS C 62343に期待されること
制定することによって、製品の開発・製造が容易になり、かつ、取引の円滑化も期待されます。
また、今後の市場の混乱が防げるだけでなく、正しい認知が定着することにより、市場の拡大が期待されます。
主な規定項目又は改正点は次のとおりです。
・適用範囲
・引用規格
・用語及び定義
・規格の準備
・電磁両立性(EMC)に関する要求条件
[日本規格協会]