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「ミスする権利」認めた政府、行政手続上の頻出ミスを紹介するサイト開設

「ミスする権利」認めた政府、行政手続上の頻出ミスを紹介するサイト開設

2019/06/12

<JETROの記事から抜粋>



フランスのジェラルド・ダルマナン行動・公会計相は6月4日、頻出する行政手続上のミスを状況別にリスト化して紹介する政府のポータルサイト「OUPS.gouv.fr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を開設した。「OUPS」は「しまった」「やらかした」という意味のくだけた表現だ。


フランスでは長らく、行政手続きの煩雑さが問題となってきた。行政府と市民の間の信頼感を高めるため、2018年8月10日の「信頼できる社会に奉仕する政府のための法律」は「ミスする権利」の原則を打ち立て、一連の措置を導入することを定めた。同原則はフランス人とフランス企業に対し、初回の行政手続き違反から経済的制裁を科されるリスクを負うことなく、「善意」で(違反となることを知らずに、という意味の法律用語)ミスを犯す可能性を保証するものだ。制裁の代わりに再発予防の説明を行うという教育的アプローチを導入する趣旨だ。これにより、善意で犯した初回のミスは、自発的にもしくは行政府の求めに応じて修正することができるようになった。ただし、公衆衛生、他者の人身や財産を害するミス、欧州や国際的な約束に違反するミスは、善意であってもその例外だ。


トップページからリンクで飛べる企業向けページでも、6つの状況別に頻出ミスを紹介している。進出日系企業や進出を検討する日本企業にも有益な情報だ。


本記事の詳細は、JETROのページをご覧ください。



<出典:日本貿易振興機構のウェブサイトを加工して作成>