
ドイツ規格協会、フランス規格協会と連携し、企業持続可能性報告指令(CSRD)のための標準化マップを公表
2023/11/16
ドイツ規格協会は、CSRDに基づくサステイナビリティ報告の標準化マップの発行を公表した。CSRD (企業持続可能性報告指令/Corporate Sustainability Reporting Directive ) は、以前に適用されていた非財務報告指令(NFRD)を改訂する、持続可能性報告に関する新しい EU 指令であり、CSRD を満たすためには、欧州持続可能性報告基準 (ESRS) の報告要件に従うことを求めている。
CSRDは、2023年1月に発効、2024年よりに適用され、CSRDによる対象の拡大により、報告が必要な企業の数は EU 全体で約 11,600 社から 49,000 社に増加すると推定されている。これによって、これまで持続可能性の分野での取り組みを報告する必要がなかった多くの企業にとって、持続可能性報告における新しい要件に対して、どのように実施するかという課題が生まれることが予想される。DIN は、フランス規格協会 (AFNOR) と協力して、標準化マップ (マッピング) を作成した。この文書では、ESRS 要件を満たすのに役立つ既存の EN 規格および ISO 規格を紹介する。欧州及び世界的に認知されている標準を適用することで、報告要件の実装が明確になり、関連企業の準備に必要な労力が軽減されることが期待される。EN規格及び ISO 規格は、ESRS で必要なポイントの多くをカバーしている。
DIN CEOのクリストフ・ウィンターハルター氏は、「”CSRDに基づくサステイナビリティ報告の標準化マップ”は、欧州グリーンディールに対する標準化機関の貢献である。EN規格 及び ISO規格を CSRD レポートの一部としても使用できれば、組織にとって重要なレポート ツールが提供されると同時に法的確実性を高めることに繋がる」と話す。
「CSRDに基づくサステイナビリティ報告の標準化マップ」は、DINの
ウェブサイト
よりダウンロード可能だ。
[ジュネーブ事務所]
https://www.din.de/de/din-und-seine-partner/presse/mitteilungen/mit-normen-zur-nachhaltigkeitsberichterstattung-965860