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ITU、UNDP、「SDGデジタル加速アジェンダ」を公表

ITU、UNDP、「SDGデジタル加速アジェンダ」を公表

2023/10/18

9月17日、国際電気通信連合(ITU)と国連開発計画(UNDP)は、ニューヨークの国連本部で「SDGsデジタル」を開催した。SDGsデジタルは、デジタル技術は持続可能な開発目標(SDGs)と密接に関連しており、安全で包括的かつスケーラブルなデジタルソリューションがいかにして「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を軌道に乗せることができるかに焦点を当てる。

ITU事務総長のドリーン・ボグダン・マーティン氏とUNDP総裁のアヒム・シュタイナー氏は、「2030アジェンダの中間地点において、SDGsのごく一部しか進捗していない中、あらゆる場所で誰もがデジタルな未来を築けるようにすることが急務である」と話す。

国連の評価によると、2030アジェンダの中間時点では、SDGsの169のターゲットの内、半分の進捗が未だ不十分である。SDGsのターゲットの30%は、停滞しているか、むしろ逆行している状況も見られる。 SDGsデジタルは、専門家、政策立案者、ビジネスリーダーを集め、デジタル技術がどのように2030アジェンダを支援できるかについて、その成果、ギャップ、解決策を探ることを目的とする。

SDGsデジタルの一環として発表された「SDGsデジタル加速アジェンダ」(注)は、デジタル技術と持続可能な開発のつながりを世界規模で分析したもので、デジタル変革の旅路にある各国政府にロードマップを提供し、行動と資金調達を促進することを目的とする。 アジェンダでは、気候変動対策、教育、飢餓、貧困などの分野を含め、SDGsの169のターゲットのうち119、つまり約70%にテクノロジーが直接利益をもたらすと実証済みのデジタルソリューションを特集している。 SDGsデジタル加速アジェンダのデータによると、デジタル成熟度を向上させた国は、特定の所得水準におけるSDGsの進捗において、他の国々を上回ったと報告している。 アジェンダはまた、ジェネレーティブAI、5Gネットワーク、ブロックチェーンなどの進歩がもたらす持続可能な開発の機会についても紹介している。
SDGデジタル加速アジェンダは、こちらからダウンロード可能である。


注:ITUとUNDPが、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、アジェンダ・サポーターとして米州開発銀行(IDB)とともに策定


[ジュネーブ事務所]

https://www.itu.int/en/mediacentre/Pages/PR-2023-09-17-SDG-digital.aspx