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[欧州] CEN と CENELEC 、欧州持続可能性報告基準を歓迎
2023/09/06
欧州委員会は7月31日、企業持続可能性報告指令(CSRD)に基づく欧州持続可能性報告基準(ESRS)に関する委任規則案を採択した。CEN CENELECは,この採択と、CEN、CENELEC、ISOおよびIECが開発した規格への言及を含む規則案の変更を歓迎している。
この規則案は、持続可能性報告を欧州及び国際標準化システムで作成された持続可能性基準とより良く整合させる必要性を考慮しており、ビジネスプラクティスのESG影響についての透明性を提供するための重要な一歩であり、ESRSは、欧州が緑の移行目標を達成するために必要な持続可能な投資を促進するのに役立つとしている。CENとCENELECは、ISOとIECと協力して、企業が持続可能性を向上させるために、比較可能な指標と持続可能性手続きの実装に関する明確なガイダンスを提供するいくつかの標準を開発している。関連する標準の例として、EN ISO 14090:2019『気候変動への適応-原則、要件、ガイドライン』、EN ISO 14064-1:2019『温室効果ガス-第1部: 量と報告のための組織レベルでの仕様とガイダンス』、EN ISO 26000:2020『社会的責任に関するガイダンス』などがある。
CENとCENELECは、EFRAGとの最近の協力関係を基に、欧州及び国際的な規格がCSRDの実施をどのように支援するのが最善か、今後示していく予定だ。
※ジュネーブ事務所注記※
ESRS1(Disclosures in relation to specific circumstances)において、「事業者は、欧州標準化システム(ISO/IECまたはCEN/CENELEC規格)により承認された欧州規格に依存しているかどうか、また、サステナビリティ報告目的で使用されるデータやプロセスが、外部保証機関により検証され、対応するISO/IECまたはCEN/CENELEC規格に適合していることが判明した範囲を開示することができる。」との記載あり。
[ジュネーブ事務所]
https://www.cencenelec.eu/news-and-events/news/2023/brief-news/2023-08-03-sustainability-standards/