製図JIS
JIS B 0001:2019機械製図
製図の基本JISである「JIS B 0001」が2019年5月20日に改正されました。
9年ぶりの改正となる今回は、国際規格の図示方法を取り入れ使用可能な文字や図示を拡張し、図面作成の現場に即した内容となっています。さらに、前回の改正以来、読者から寄せられた質問事項を考慮して、より明瞭な記載及び図示となるよう改められています。
- 箇条7 文字及び文章について、コンピュータによる文字フォントも使用できるように改める(CA形書体、CB形書体などの追加)。図中に記載する加工方法の一部は英語で表記できることを例示。
- 箇条11 寸法記入方法について、CADの使用に対応して、寸法補助記号(えんすい記号)及び寸法線の末端記号の種類(図99のC))を増やすよう改める。
- 箇条11 形状の中心などを示す寸法の記載において、必要に応じて、理論的な寸法の表示を追加(図134、図161など)。 ・その他、現行JISへの質問を考慮して、図196、図197などに変更履歴の表を追加、図160などへ破断線を追加、図75などの中心線の修正を行う。
主な改正点は、次のとおり
製図関連JIS
製図に関係したJISをカテゴリーごとにまとめています
基本
- JIS B 0060-1:2015デジタル製品技術文書情報―第1部:総則
- JIS B 0060-2:2015デジタル製品技術文書情報―第2部:用語
- JIS B 0060-3:2017デジタル製品技術文書情報―第3部:3DAモデルにおける設計モデルの表し方
- JIS B 0060-4:2017デジタル製品技術文書情報―第4部:3DAモデルにおける表示要求事項の指示方法―寸法及び公差
- JIS B 0060-5:2020デジタル製品技術文書情報―第5部:3DAモデルにおける幾何公差の指示方法
- JIS B 0060-6:2020デジタル製品技術文書情報―第6部:3DAモデルにおける溶接の指示方法
- JIS B 0060-7:2020デジタル製品技術文書情報―第7部:3DAモデルにおける表面性状の指示方法
- JIS B 0060-9:2021デジタル製品技術文書情報―第9部:DTPD及び3DAモデルにおける一般事項
- JIS B 0060-10:2022デジタル製品技術文書情報―第10部:組立3DAモデルの表し方
- JIS Z 8114:1999製図―製図用語
- JIS Z 8304:1984銘板の設計基準
- JIS Z 8310:2010製図総則
- JIS Z 8311:1998製図―製図用紙のサイズ及び図面の様式
- JIS Z 8312:1999製図―表示の一般原則―線の基本原則
- JIS Z 8313-0:1998製図―文字―第0部:通則
- JIS Z 8313-1:1998製図―文字―第1部:ローマ字,数字及び記号
- JIS Z 8313-2:1998製図―文字―第2部:ギリシャ文字
- JIS Z 8313-5:2000製図―文字―第5部:CAD用文字,数字及び記号
- JIS Z 8313-10:1998製図―文字―第10部:平仮名,片仮名及び漢字
- JIS Z 8314:1998製図―尺度
- JIS Z 8315-1:1999製図―投影法―第1部:通則
- JIS Z 8315-2:1999製図―投影法―第2部:正投影法
- JIS Z 8315-3:1999製図―投影法―第3部:軸測投影
- JIS Z 8315-4:1999製図―投影法―第4部:透視投影
- JIS Z 8316:1999製図―図形の表し方の原則
- JIS Z 8317-1:2008製図―寸法及び公差の記入方法―第1部:一般原則
- JIS Z 8318:2013製品の技術文書情報(TPD)―長さ寸法及び角度寸法の許容限界の指示方法
- JIS Z 8321:2000製図―表示の一般原則―CADに用いる線
- JIS Z 8322:2003製図―表示の一般原則―引出線及び参照線の基本事項と適用
CAD
部門別
特定製図
- JIS B 0002-1:1998製図―ねじ及びねじ部品―第1部:通則
- JIS B 0002-2:1998製図―ねじ及びねじ部品―第2部:ねじインサート
- JIS B 0002-3:1998製図―ねじ及びねじ部品―第3部:簡略図示方法
- JIS B 0003:2012歯車製図
- JIS B 0004:2007ばね製図
- JIS B 0005-1:1999製図―転がり軸受―第1部:基本簡略図示方法
- JIS B 0005-2:1999製図―転がり軸受―第2部:個別簡略図示方法
- JIS B 0006:1993製図―スプライン及びセレーションの表し方
- JIS B 0011-1:1998製図―配管の簡略図示方法―第1部:通則及び
- JIS B 0011-2:1998製図―配管の簡略図示方法―第2部:等角投影
- JIS B 0011-3:1998製図―配管の簡略図示方法―第3部:換気系及び排水系の末端装置
- JIS B 0041:1999製図―センタ穴の簡略図示方法
- JIS B 0051:2004製図―部品のエッジ―用語及び指示方法
- JIS B 0090-1:2007光学素子及びシステム用の製図手法―第1部:通
- JIS B 0090-2:2001光学素子及びシステム用の製図手法―第2部:材料欠陥―応力複屈折
- JIS B 0090-3:2001光学素子及びシステム用の製図手法―第3部:材料欠陥―泡及び異物
- JIS B 0090-4:2001光学素子及びシステム用の製図手法―第4部:材料欠陥―不均一性及び脈理
- JIS B 0090-5:2010光学素子及び光学システム用の製図手法―第5部:表面形状公差
- JIS B 0090-6:2021光学素子及び光学システム用の製図手法―第6部:偏心公差
- JIS B 0090-7:2021光学素子及び光学システム用の製図手法―第7部:表面欠陥
- JIS B 0090-8:2013光学素子及び光学システム用の製図手法―第8部:表面性状(粗さ及びうねり)
- JIS B 0090-9:2021光学素子及び光学システム用の製図手法―第9部:表面処理及びコーティング
- JIS B 0090-10:2007光学素子及びシステム用の製図手法―第10部:光学素子及び接合部品のデータ表示表
- JIS B 0090-11:2021光学素子及び光学システム用の製図手法―第11部:公差表示のないデータ
- JIS B 0090-12:2012光学素子及び光学システム用の製図手法―第12部:非球面
- JIS B 0090-14:2010 光学素子及び光学システム用の製図手法―第14部:波面形状公差
- JIS B 0090-17:2007光学素子及びシステム用の製図手法―第17部:レーザ放射による損傷しきい値
部分の形状
- JIS B 0701:1987切削加工品の面取り及び丸み
- JIS B 0702:1977機械部分の丸み(プレス加工品)
- JIS B 0703:1987鋳造品の丸み
- JIS B 0706:1987熱間・温間型鍛造品の丸み
記号・表示
- JIS B 0122:1978加工方法記号
- JIS B 0125-1:2020油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
- JIS B 0125-2:2018油圧・空気圧のシステム及びその機器―図記号及び回路図―第2部:回路図
- JIS B 0156:2015ばね記号
- JIS B 0163-1:2007滑り軸受―記号―第1部:基本記号
- JIS B 0163-2:2007滑り軸受―記号―第2部:応用記号
- JIS C 0303:2000構内電気設備の配線用図記号
- JIS F 7006:2004船舶配管系統図記号
- JIS Z 3021:2016溶接記号
- JIS Z 8204:1983計装用記号
寸法
- JIS B 0401-1:2016製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第1部:サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
- JIS B 0401-2:2016製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
- JIS B 0403:1995鋳造品―寸法公差方式及び削り代方式
- JIS B 0405:1991普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
- JIS B 0408:1991金属プレス加工品の普通寸法公差
- JIS B 0410:1991金属板せん断加工品の普通公差
- JIS B 0411:1978金属焼結品普通許容差
- JIS B 0415:1975鋼の熱間型鍛造品公差(ハンマ及びプレス加工)
- JIS B 0416:1975鋼の熱間型鍛造品公差(アプセッタ加工)
- JIS B 0417:1979ガス切断加工鋼板普通許容差
- JIS B 0418:1999自由鍛造品の取り代
- JIS B 0420-1:2016製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法の公差表示方式―第1部:長さに関わるサイズ
- JIS B 0420-2:2020製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法の公差表示方式―第2部:長さ又は角度に関わるサイズ以外の寸法
- JIS B 0420-3:2020製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法の公差表示方式―第3部:角度に関わるサイズ
- JIS B 0721:2004機械加工部品のエッジ品質及びその等級
- JIS K 7109:1986プラスチックの寸法許容差の決め方
- JIS Z 8317-1:2008製図―寸法及び公差の記入方法―第1部:一般原則
- JIS Z 8318:2013製品の技術文書情報(TPD)―長さ寸法及び角度寸法の許容限界の指示方法
製図の幾何特性仕様
- JIS B 0021:1998製品の幾何特性仕様(GPS)―幾何公差表示方式―形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式
- JIS B 0022:1984幾何公差のためのデータム
- JIS B 0023:1996製図―幾何公差表示方式―最大実体公差方式及び最小実体公差方式
- JIS B 0024:2019製品の幾何特性仕様(GPS)―基本原則―GPS指示に関わる概念,原則及び規則
- JIS B 0025:1998製図―幾何公差表示方式―位置度公差方式
- JIS B 0026:1998製図―寸法及び公差の表示方式―非剛性部品
- JIS B 0027:2000製図―輪郭の寸法及び公差の表示方式
- JIS B 0028:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法及び公差の表
- JIS B 0029:2000製図―姿勢及び位置の公差表示方式―突出公差
- JIS B 0405:1991普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
- JIS B 0419:1991普通公差―第2部:個々に公差の指示がない形体に
- JIS B 0612:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―円すいのテーパ比及びテーパ角度の基準値
- JIS B 0615-1:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―くさび形体―第1部:角度及び勾配の基準値
- JIS B 0615-2:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―くさび形体―第2部:寸法及び公差の指示方法
- JIS B 0616:1996円すいはめあい方式
- JIS B 0621:1984幾何偏差の定義及び表示
- JIS B 0641-1:2020製品の幾何特性仕様(GPS)―製品及び測定装置の測定による検査―第1部:仕様に対する合否判定基準
- JIS B 0641-5:2021製品の幾何特性仕様(GPS)―製品及び測定装置の測定による検査―第5部:指示測定器の適合性検査における不確かさ
- JIS B 0661:2020製品の幾何特性仕様(GPS)―マトリックスモデル
- JIS B 0672-1:2002製品の幾何特性仕様(GPS)―形体―第1部:一般用語及び定義
- JIS B 0672-2:2002製品の幾何特性仕様(GPS)―形体―第2部:円筒及び円すいの測得中心線,測得中心面並びに測得形体の局部寸法
- JIS B 0682-1:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―真円度―第1部:用語及びパラメータ
- JIS B 0682-2:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―真円度―第2部:仕様オペレータ
- JIS B 0683-1:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―真直度―第1部:用語及びパラメータ
- JIS B 0683-2:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―真直度―第2部:仕様オペレータ
- JIS B 0684-1:2019製品の幾何特性仕様(GPS)―平面度―第1部:用語及びパラメータ
- JIS B 0684-2:2019製品の幾何特性仕様(GPS)―平面度―第2部:仕様オペレータ
- JIS B 1514-1:2017転がり軸受―製品の幾何特性仕様(GPS)及び公差値―第1部:ラジアル軸受
- JIS B 1514-2:2017転がり軸受―製品の幾何特性仕様(GPS)及び公差値―第2部:スラスト軸受
- JIS B 7440-12:2019製品の幾何特性仕様(GPS)-座標測定システム(CMS)の受入検査及び定期検査-第12部:多関節アーム座標(CMM)
表面性状
- JIS B 0031:2003製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法
- JIS B 0031:2003/AMENDMENT 1:2022製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状の図示方法(追補1)
- JIS B 0601:2013製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JIS B 0610:2001製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―転がり円うねりの定義及び表示
- JIS B 0631:2000製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―モチーフパラメータ
- JIS B 0633:2001製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―表面性状評価の方式及び手順
- JIS B 0634:2017製品の幾何特性仕様(GPS)―フィルタ処理―線形の輪郭曲線フィルタ:ガウシアンフィルタ
- JIS B 0635:2018製品の幾何特性仕様(GPS)―フィルタ処理―線形の輪郭曲面フィルタ:ガウシアンフィルタ
- JIS B 0651:2001製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―触針式表面粗さ測定機の特性
- JIS B 0651:2001/AMENDMENT 1:2022製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―触針式表面粗さ測定機の特性(追補1)
- JIS B 0659-1:2002製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;測定標準―第1部:標準片
- JIS B 0670:2002製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―触針式表面粗さ測定機の校正
- JIS B 0671-1:2002製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価―第1部:フィルタ処理及び測定条件
- JIS B 0671-1:2002/AMENDMENT 1:2022製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価―第1部:フィルタ処理及び測定条件(追補1)
- JIS B 0671-2:2002製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価―第2部:線形表現の負荷曲線による高さの特性評価
- JIS B 0671-3:2002製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式;プラトー構造表面の特性評価―第3部:正規確率紙上の負荷曲線による高さの特性評価
- JIS B 0681-2:2018製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:三次元―第2部:用語,定義及び表面性状パラメータ
- JIS B 0681-3:2019製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:三次元―第3部:仕様オペレータ
- JIS B 0681-6:2014製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:三次元―第6部:表面性状測定方法の分類
その他
関連ISO規格
製図関係の注目のISO規格を紹介します。
- ISO 21920-1:2021製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線-第1部:表面性状の図示※2022年11月1日に邦訳版発行
- ISO 21920-2:2021製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線-第2部:用語,定義,表面性状パラメータ※2022年11月1日に邦訳版発行
- ISO 21920-3:2021製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭曲線-第3部:仕様オペレータ※2022年11月1日に邦訳版発行
製図関連セミナー
日本規格協会で実施している製図関連セミナーのご案内です。
- 規格説明会 ISO21920シリーズ制定動向説明会 ~表面性状の評価方法の最新規格情報~
- 製図技術セミナー 機械製図コース※本年度の実施は終了しました。
- 製図技術セミナー はじめての幾何公差入門コースⅠ
- 製図技術セミナー はじめての幾何公差入門コースⅡ
機械製図関連書籍
書籍名 | 発行年月日 |
---|---|
おはなし科学・技術シリーズ 機械製図のおはなし[改訂2版] | 2011年3月11日 |
JIS使い方シリーズ 機械製図マニュアル 第4版 | 2010年6月8日 |
JISハンドブック 59 製図 2022 | 2022年7月25日 |