欧州:CENワークショップ「アンモニア燃料船(外航・内陸水路船)の燃料補給及びバンカリングに関する手引」の発足
2026/09/28
欧州標準化委員会(CEN) と 欧州電気標準化委員会(CENELEC) から、アンモニア燃料船(外航・内陸水路船)の燃料補給及びバンカリングに関する手引を開発するための新たなCENワークショップの設置が発表された。
本プロジェクトの目的は、船舶用燃料としてのアンモニアの安全な使用と貯蔵に関する業界のベストプラクティスをとりまとめることにある。
従来、船舶用燃料としては石油由来の残油や留出油が用いられてきたが、近年ではアンモニアのような代替グリーン燃料の利用が進んでいる。アンモニアは海運の脱炭素化に寄与し、EUの代替燃料インフラ(AFI:Alternative Fuels Infrastructure)に関する取り組みとも整合するため、重要な代替燃料と位置付けられている。
今回提案されているCENワークショップは、現行のEU法規制や政策と整合性を保ちつつ、アンモニア燃料船(外航及び内陸水路船)向けの燃料補給拠点及びバンカリングに関する技術的・運用上の要件の策定に重点を置く。これは、アンモニアのバンカリングに関する欧州のガイダンスが不足している現状に対応するものであり、今後の欧州標準化成果物の先駆けとなることが期待される。
本ワークショップでは、ハードウェア及び移送システムに関する技術的要件、運用手順、文書要件(バンカー・デリバリー・ノート等)、並びにアンモニア・バンカリングに関与する人員の訓練及び資格要件を詳述したCWA(CEN Workshop Agreement)の策定を目指す。これには、CEN/TC15(内陸水域航行船舶)、CEN/TC282(LNG用設備及び機器)、CEN/TC268(極低温容器)が関与することで、アンモニア・バンカリングという新たなテーマと、海運・燃料・輸送分野における既存の標準化活動との連携が図られる。
本ワークショップは、2026年10月27日にオンラインで開催される予定である。
本ワークショップの概要は、CEN/CENELECのウェブサイトに掲載されている。
[ジュネーブ事務所]


