
量子技術の未来を拓くJTC 3国際会議、日本で開催,世界のルール作りに向け重要合意
2025/06/06
IEC/ISO JTC 3(量子技術)の日本総会が5月26日(月)~29日(木)に(国研)産業技術総合研究所(産総研)の臨界副都心センターにて開催されました。量子技術は国の重点分野にもなっており、昨今非常に注目されている分野です。2024年1月に設置されたIEC/ISO JTC 3の第3回目となる今回の総会には16か国から約70名(オンライン参加を含めると24か国約120名)のエキスパートが参加。日本からは中村祐一委員長(日本電機(株))を始め7名のエキスパートが参加し、量子技術の標準化に向けた議論を行いました。
その結果、次の5つのWGを新たに設置し、次回総会に向けて議論を深めることになるなど、重要な進捗がありました。
- “量子センサ”に関するWG
- “量子コンピューティング ベンチマーキング”に関する WG
- “量子コンピューティング サプライチェーン”に関するWG
- “量子乱数生成”に関するWG
- “量子実用技術”に関するWG
※今回の会合に先立って、“用語及び量”に関するWG9も設置済み。
その他、“量子技術の今後の方向性: イノベーションと新たな可能性”と題したプレゼンテーション及び議論や、新たに落成された産総研の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-quat)見学ツアーが行われました。
次回の総会は2026年11月にデンマークのコペンハーゲンで開催される予定です。
詳細は、続報のSQオンラインにてお伝えいたします。
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