慣用色名の補足 - JIS Z 8102:2001 物体色の色名より⑫ -
2025/12/01
※本記事は全12回の連載となっております。
このJISの中の慣用色名の内容は、四半世紀を過ぎて、見直す時期に来ていると思います。 科学的な原理と異なり、情報社会の変化によって変わっていくものと認識すれば、 従来の慣用色名はそのままにしても、国語辞典が版ごとに新しい単語を増やすように、 色名も増やしていくことが必要と思われます。
選定の手法と内容は協議するとして、和色名は補足を検討したほうがいいでしょう。 小学館発行の「大辞泉」の巻末に「カラーチャート色名358」と題した色刷りの頁があります。 色名は言葉より印刷色の方が伝わりやすいからです。国語辞典に掲載されている言葉は慣用性があると考えましょう。
補足するとすれば、東雲色、栗色、胡桃色、小麦色、煉瓦色、苔色、柳色、山葵色、生成色、乳白色などです。 外来語色名の補足は、若い方々に任せましょう。SNSの中に、流行色が集まり慣用色名となる時代です。
JIS Z 8102:2001 物体色の色名
Names of non-luminous object colours
発行時期:2001年5月30日
原案作成団体:一般社団法人日本色彩学会、一般財団法人日本規格協会
執筆者
永田 泰弘
日本色彩学会名誉会員
「JIS Z 8102:2001 物体色の色名」
検討委員会の委員長として、原案作成に携わる。
永田 泰弘
日本色彩学会名誉会員
「JIS Z 8102:2001 物体色の色名」
検討委員会の委員長として、原案作成に携わる。


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