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欧州標準化情報(1月)

欧州標準化情報(1月)

2025/01/30

欧州の標準化に関するニュースを集めました。

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■ 欧州標準化情報

  • SMART プロジェクトによる欧州標準の変革

    SMARTは、規格開発者と規格のユーザーの双方に利益をもたらすものである。欧州標準化委員会(CEN)と欧州電気標準化委員会(CENELEC)が推進するSMARTのプロジェクトは、現在、MVPが稼働するなど、既に第一段階に入っており、2025年末までに完全に機能させることを目指す。SMARTは、あらかじめ構造化されたレイアウトを提供することで、規格開発プロセスを合理化することが期待される。また規格で最も重要な要求事項をタグ付けすることによって、規格のユーザーはそれを簡単に確認することも可能になる。CEN及びCENELECは、SMARTの利用を希望する専門委員会を募っており、2025年は、最大20の専門委員会がSMARTを利用すると紹介している。

  • CENワークショップVARCITIESの開始

    VARCITIESは、都市における自然ベースの持続可能なソリューションを開発し、実装することを目的としたプロジェクトである。欧州標準化委員会、CENワークショップでは、VARCITIES フレームワークを実用的なガイドラインに変換し、都市環境における自然ベース、社会文化的、デジタルの先見性のあるソリューションの開発と評価をサポートすることに焦点を当てる。これらのガイドラインは、都市計画者、政策立案者、金融機関、コンサルタント、その他の利害関係者を含む都市の意思決定者に実用的なツールを提供し、革新的なソリューションが健康関連の優先事項に効果的に対処することを保証する。

  • 英国規格協会 照明の循環性を推進する新しい標準を発表

    英国規格協会(BSI)は、照明産業が再製造を通じてより循環的なアプローチに移行することを支援するためのガイダンス、BS8887-221:2024(製造、組立、分解、使用済み処理(MADE)のための設計-照明器具の再製造-実施規範)を発行した。このガイダンスは、照明産業がバージン材料の需要を減らし、エネルギー消費を削減し、生産における資源の使用を最小限に抑えることで、持続可能性を高めることを支援するよう設計されている。世界資源研究所は、世界の温室効果ガス排出量の約45%が製品の使用と製造に関連していると推定している。再製造などの循環型経済戦略を採用することで、資源消費を大幅に削減し、排出量を39%削減することができる。BSIの調査によれば、品質が保証されるのであれば、消費者の72%が再生産製品の購入を検討すると回答しており、消費者の明確な需要が明らかとなっている。

  • 韓国とドイツは世界的な課題に対処するために標準化における協力を強化

    ドイツと韓国の標準化対話である S-Dialogue は、両国の標準化組織の年次対面会議としての地位を確立している。今回、2024年11月22日に韓国のソウルで開催され、韓国技術標準庁 (KATS)、韓国規格協会 (KSA)、ドイツ規格協会 (DIN) の会議) とドイツ電気電子技術委員会 (DKE)含む標準化団体の代表者や標準化ら約100人が出席した。今回のS-Dialogueは、両国の国家標準化戦略、つまり韓国政府のハイテク産業に対する国家標準化戦略とドイツの将来に向けたSMART標準の発表から始まり、人工知能 (AI)、インダストリー 4.0、バッテリー技術、水素など、様々な議題について、技術標準化の傾向と政策の方向性などの意見交換が行われた。更にKATSは、世界的課題への対処における韓国とドイツの協力を強化するという2024年7月の二国間首脳会談での合意に基づき、再生可能エネルギー分野でDINおよびDKEとの二国間標準化活動を強化する計画も発表した。

過去のWorld標準ニュース【WSN】ハイライト

[日本規格協会]


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