高齢社会に対応する国際標準をISOで開発
2024/11/06
世界的に高齢化が進むなか、標準化の分野でもグローバルな対応が求められている。ISOではTC 314(Ageing societies)において高齢(化)社会に対応するための規格開発を進められている。同委員会が開発した発行済み規格と概要は以下のとおりである。
●ISO 25550:2022
高齢化社会-年齢を問わない労働力のための一般要求事項とガイドライン
Ageing societies -- General requirements and guidelines for an age-inclusive workforce
高齢労働者が生産的に働く機会を提供するための環境整備に向けた要件を提供する。高齢労働者の積極的な就労/参加を促し、よりバランスのとれた職場環境を作り出すことによって、本人のみならず組織や関係者にもメリットをもたらすことが可能となる。
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●ISO 25551:2021
高齢化社会-介護者を含む組織の一般的な要件とガイドライン
Ageing societies -- General requirements and guidelines for carer-inclusive organizations
働きながら介護にも携わる人を包摂する組織づくりを目的に、組織を対象とした要件を提供する。介護にまつわる社会的・経済的な課題の解消をめざし、介護者が働きやすい環境の整備に向けて活用できる。
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●ISO/TR 25555:2024
高齢化社会-在宅医療製品,関連サービス,環境に対するアクセシビリティとユーザビリティの考慮事項
Ageing societies -- Accessibility and usability considerations for home healthcare products, related services and environments
在宅医療の現場から得られたベストプラクティスや考察から、設計上の留意点をまとめた技術報告書(TR)。専門家以外のユーザーが医療製品やサービスを使用する際に課題となるアクセシビリティやユーザビリティの向上のための参考資料として活用することができる。
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[日本規格協会]