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シェアリングエコノミー国際標準化のための国際会議がクアラルンプールで開催

2024/08/30

ISO/TC 324の第11回総会が,7月15日から18日にかけて,クアラルンプールで開催されました。日本,マレーシア,中国,カナダ,インド,アイルランド,ノルウェー,イタリア,MiA(外部リエゾン)などから,約40名の専門家が対面またはオンラインで参加した。この会議は,マレーシア標準局(DSM)及びマレーシア・デジタルエコノミー公社(MDEC)のホストで行われた。

総会に先立ち開催された作業グループ(WG)の会議では,各国の専門家がシェアリングエコノミーの産業発展に貢献する様々な国際プロジェクトについて議論。開発中の規格である,ISO/AWI 42503(実装のためのフレームワーク),ISO/AWI TR 42507(パブリックセクターにおけるシェアリングエコノミーの活用事例),ISO/AWI TR 42505(製造業のシェアリングエコノミー)などのプロジェクトが今回の会議により進捗している。また,今後,シェアリングエコノミーの影響を計測するための研究プロジェクトが本格的に開始予定であり,ISO/TC 324では,検討に参加する専門家を募集している。

尚,会議期間中には,DSMとMDECがISO/TC 324の国際会議の合間にサイドイベントとして,ワークショップを開催した。マレーシア国内でシェアリングエコノミー事業を展開する事業者や,「持続開発可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」,ISO/TC 324のエキスパートなどを講演者として招き,マレーシア国内のシェアリングエコノミーの発展やSDGsへの貢献の可能性など紹介。100名を超す参加者が同イベントに集まった。また,開発中のマレーシア国家規格の意見照会やパネルディスカッションも行われ,参加者から多くのフィードバックが寄せられた。

次回のISO/TC 324国際会議は,2024年11~12月にオンラインで開催する予定である。

注記 一般財団法人日本規格協会は,ISO/TC 324(シェアリングエコノミー)の国内審議団体であり,国内委員会事務局として運営しています。

[日本規格協会]