NEWS TOPICS

会員向け情報はこちら

SQオンライン

ネットゼロに関する国際標準の開発が開始

2024/07/05

英国規格協会は、ネットゼロへの移行を明確にし、強力な気候変動対策を可能する目的でネットゼロに関する国際標準の開発を主導する。

この標準は、2025年11月のCOP30での発表を視野に今後18か月かけて開発、組織がネットゼロへの移行に着手する際にガイドとなる世界的なソリューションを提供するように計画されている。BSI は、国際標準の開発のため、コロンビアの国家標準化機関 ICONTEC と連携、世界中の意見を聞き、規格に反映できるよう2025 年後半には公開協議が開始される予定だ。

この標準は、BSIが主導し、COP27で発表したISOネットゼロガイドライン(IWA 42)を変換することを想定しており、信頼できるベストプラクティスを提供することで、組織が包括的なネットゼロ戦略を作成することを促進する。この標準は、グリーンウォッシングを防ぐ目的で適合性評価を支援するためのガイダンスと要件も提供する。このプロセスを開始するため、ネットゼロに関する国際会議の初会合が招集、ロンドン気候行動週間で正式に開始する。

この発表は、BSIとオックスフォード大学が今月発表した「ネットゼロの管理:自主基準とガイドラインの状況における収束とギャップの評価」という調査研究を受けてのものである。また、 BSIの調査では、英国企業の83%が英国の法的拘束力のあるネットゼロ排出目標の達成に取り組んでいる一方で、92%が依然として障壁があると述べ、5分の1の企業が2050年までにネットゼロを達成することに全くコミットしていないことが示されている。BSIの2024年ネットゼロバロメーターによると、全体として、英国企業の4分の1(23%)は2050年までにネットゼロを達成できると確信しておらず、28%は組織が今後12か月以内にこれに関して何の行動も起こさないと述べている。更にほぼ4分の1(23%)の組織が、ネットゼロの意味が明確でないことを障壁として挙げている。

[ジュネーブ事務所]
https://www.iso.org/contents/news/2024/06/netzero-standard-underway.html