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2026年2月発行のJSAが原案作成団体として作成したJISをご紹介いたします(JIS B 7446-1,JIS B 7743)

2026年2月発行のJSAが原案作成団体として作成したJISをご紹介いたします(JIS B 7446-1,JIS B 7743)

2026/02/24

一般財団法人日本規格協会(本部:東京都港区、理事長:朝日弘)が2026年2月に発行したJISのうち、日本規格協会が原案作成団体として発行したJISを、各規格の発行に至った背景とともにご紹介いたします。

JIS B 7446-1:2026

【制定】
産業用ロボットを用いた非接触座標測定システム-受入検査-第1部:置換測定法
Optical coordinate measuring system using industrial robot-Acceptance tests-Part 1: Substitution measurement

■JIS B 7446-1 制定の背景

 産業用ロボットは、自動車部品などの製造設備として広く導入されているが、製品を製造するだけではなく、製品の検査にも役立てることが可能です。例えば、製造工程での寸法検査は、検査員による「治具(ゲージ)を用いた全数検査」や「抜き取りによるサンプル測定」が主流となっています。これに対し、製造ラインの産業用ロボットに非接触センサ(例えば、レーザー照射式)を取り付け、製品形状・寸法を効率的に測定する方法が新たに実用化され普及しつつあります。この方法により、製品検査室ではなく、製造ライン上で、検査員の手を介さずに製品の全数検査を行い、検査数、そのうちの不良数、寸法値等のデータを自動で記録・蓄積し、生産性及び特性値の傾向を速やかに分析することで品質管理の高度化に繋げていくことが可能となります。
 このような産業用ロボットを用いた非接触座標測定システムについては、導入にあたってシステムの信頼性を検証することが不可欠であることから、受入時の検査方法を標準化し、使用者が導入時にその性能を適切に評価できるようにするため、このJISを制定する必要がありました。

■JIS B 7446-1の制定に期待されること

 この制定によって、この非接触座標測定システムの信頼性が担保されるとともに、ものづくりの現場における認知度向上・導入の促進が図られ、製品品質の向上、生産活動の効率化などに寄与することが期待されます。



JIS B 7743:2026

【制定】
微小球反発硬さ試験機による反発硬さ試験方法
Rebound hardness test method by small ball rebound hardness testing machines

■JIS B 7743 制定の背景

 硬さ試験は、材料の特性を調べる基本的な試験技術の一つであり、対象・用途に応じて様々な硬さ試験が広く利用されています。
 微小球反発硬さ試験機は、試料に微小な球を衝突させて、その際の衝突速度と反発速度との比、すなわち、反発係数を測定して、試料の硬さ(微小球反発硬さ)を得る反発式の硬さ試験機です。従来の反発式の硬さ試験と比較して、試料に衝突させる衝突体が微小球で極めて軽量であることから、大型で重い試料だけでなく、従来の反発硬さ試験では適用できなかった小型で軽量な試料にも適用可能となります。また、可搬型で、自由な向きで試験が可能なため現場で使いやすい点、さらに、反発式の硬さ試験でくぼみ観察が不要なため、試験に必要な時間も短く、個人差による試験結果のばらつきも小さい点などから、実用的な硬さ試験機として注目されています。
 微小球反発硬さは、試料の硬さ以外に、試料に衝突させる微小球の材質、衝突速度の大小などの試験条件、試料の質量、厚さ、大きさなどの試験条件及び試験の向きの影響を受けるため、それらを包含した試験方法の標準化を図ります。

■JIS B 7743の制定に期待されること

 この標準化によって、微小球反発硬さ試験方法の信頼性が担保されるとともに、モノづくりの基礎となる材料特性の一つである硬さ試験の省力化、高精度化につながる技術として、新たな市場獲得が期待でき、生産者及び利用・消費者の利便性の向上が期待できます。

[日本規格協会]