NEWS TOPICS

会員向け情報はこちら

SQオンライン

日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2021年4月分)

2021/04/23

<経済産業省の記事から抜粋>

1.今回のJIS規格制定・改正内容
今回は、1件の制定及び24件の改正を行いました。なお、令和元年7月の法改正により、日本産業標準調査会(JISC)の審議を経ずにJIS制定等が可能な認定産業標準作成機関である一般財団法人日本規格協会作成のJIS案(改正13件)が含まれています(資料1)。中でも以下のJISの制定・改正は特に重要です。

①無人航空機システムの安全要求事項に関するJIS制定
無人航空機の利用用途は近年、急速に普及しており、空撮、農薬散布、構造物の点検など多岐にわたります。また、今後は、配送サービスなど市街地での利用も期待されていることから、落下事故を防ぐなど利用時の安全性が求められています。
このため、無人航空機システムの製造業者及び供給者が満たすべき安全要求事項をJIS W0711として制定しました。これにより無人航空機システムの安全性が確保され、さらなる普及が進展することが期待されます。

②土工機械の物体検知装置及び視界補助装置に関するJIS改正
建設工事現場における土工機械との接触事故防止のため、作業員や物体の接近を検知する物体検知装置や周囲の情報を視覚的に得るための視界補助装置が備えられつつあります。
今般、近年の土工機械の電子・情報技術開発の進展に伴い、物体検知装置や視界補助装置などの技術実態を反映させるためにこれらの性能や試験方法に関するJIS A8338を改正しました。
これにより、土工機械への近年開発された接触事故防止装置の搭載が普及・進展し、建設工事現場のより一層の安全に資することが期待されます。

③自動車用安全ガラス及びその試験方法に関するJIS改正
近年、自動車用安全ガラスは、その造形の容易さから多様なデザインが実現可能なことや軽量化による燃費向上などを目的として有機ガラス(硬質プラスチックを主体とした材料のガラス)の採用が進展しつつあります。しかしながら、フロントガラスについては衝突時の安全性、光の透過性、耐摩耗性などの様々な要求基準があるため、これまでJISではフロントガラスにはその適用を認めていませんでした。今般、JIS R3211及びJIS R3212を改正し、フロントガラスにも有機ガラスを適用できるよう品質及びその試験方法を規定しました。

これにより、有機ガラスの客観的な品質の評価及びコスト削減が可能となり、フロントガラスへの採用が進展し、ひいては自動車の燃費向上に資することが期待されます。

本記事の詳細は経済産業省のページをご覧ください。

<出典:経済産業省のウェブサイトを加工して作成>
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210420001/20210420001.html