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英国規格協会、ESGレポートガイダンスを公開

2024/09/10

 英国規格協会(BSI)は、中小企業を含むあらゆる組織がESGレポートに対応するためのガイダンスを発表した。近年、EUの企業持続可能性報告指令(CSRD)や英国の現代奴隷法、IFRS S1及びIFRS S2などの開示要件など、組織が遵守すべきESG関連の規制やフレームワークは増加の一途を辿っている。このガイダンスは、そのような複雑な状況下において、組織がESG報告を着実に実施するための指針となるものである。

 このガイダンスは、最新のESG報告の状況を分析しており、国際規格(ISO)及び英国規格(BS規格)の導入によって組織が報告内容と報告方法を決定する方法を解説する。さらに、組織がESGレポートに必要な関連規格を特定できるようなツールも提供しており、気候変動、生物多様性、人権などのトピックに関連する規格を絞り込み、組織が適切に規格を選択し、利用することを支援する。

 BSIが発行したこのガイダンスの目的は、標準を活用することでESG報告を簡素化することである。このガイダンスは、BSIが初めて発表するESGに関する出版物であり、現在、国際標準化機構(ISO)が実施している国際ワークショップ協定、IWA 48 (環境・社会・ガバナンス(ESG)原則実施のためのフレームワーク)に先駆けて発行された。BSIの最高経営責任者スーザン・テイラー・マーティン氏は、「ESGレポートは組織の影響を測定し、公正な社会と持続可能な世界への進歩を加速させる重要なツールである。しかし、ESGレポートの対応は複雑であり、組織にとっては混乱の元となる可能性がある。BSIは、標準を活用することでプロセスを簡素化し、組織がESGレポートの要件を確実に満たせるようになることを目指している」と述べた。

 BSIのESGレポートガイダンスは、BSIの Webサイト よりダウンロード可能だ。

[日本規格協会]