
【日本発】3Dプリンタ鋳造用砂型の国際規格が誕生!製造業の未来を変える「ISO/ASTM 52919」とは?
2025/09/30
ISO/TC 261(付加製造)において、日本が主導で開発を進めていた、国際規格、ISO/ASTM 52919:2025(3Dプリンタ積層造形(付加製造)法で製作された鋳造用砂型の試験方法)が2025年9月に発行されました。
本規格は、3Dプリンタによる積層造形(付加製造)法で製作された鋳造用砂型の試験法を規定するものです。引張強度、抗折力、ガス透過性、熱膨張率などを含む機械的および物理的特性を評価することができます。
なお、この規格は、技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)で実施した経済産業省/NEDOの「次世代型産業用3Dプリンタ 技術開発及び超精密三次元造形システム技術開発」の成果に基づき、開発されました。
今後、木型製作と組立の工程の省力化並びに木型では不可能な複雑形状の部品製造用として需要拡大が予想され、技能者不足への対応とともに鋳造用砂型3Dプリンタの普及に貢献するものと期待されます。
規格情報
- 規格番号・リンク
- ISO/ASTM 52919:2025 (商品ページへ)
- 規格名称(日本語)
- 3Dプリンタ積層造形(付加製造)法で製作された鋳造用砂型の試験方法
- 規格名称(英語)
- Additive manufacturing -- Qualification principles -- Test methods for metal casting sand moulds
- 国内審議団体
- 一般社団法人 日本溶接協会
その他日本が提案したISO/IEC規格は、Webdesk内「日本提案のISO/IEC規格」にてご確認いただけます。
[日本規格協会]
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