ISO マネジメントシステムとは
マネジメントシステムは、組織が目標を達成するための仕組みです。国際的に認められた基準である、ISOマネジメントシステム規格に基づきマネジメントシステムを構築することで、その仕組みの信頼性が向上します。また、プロセスやコミュニケーションが改善され、業務効率や組織全体のパフォーマンスの向上が期待されます。
ISO 9001は、品質マネジメントシステムに関する要求事項を定めた規格で、顧客要求事項や適用される法令・規制要求事項を満たした製品・サービスの提供や、それを通じた顧客満足の向上に寄与します。また、ISO 14001は環境の側面から持続可能なビジネスを実現する手法を提供します。
日本規格協会グループのソリューション
日本規格協会グループは、以下の多岐にわたるメニューで、貴組織のISO9001/14001改訂版への移行を総合的に支援してまいります。
ご不明な点がございましたら、各事業のサイトよりお問い合わせください。
ISO 9001/14001 最新情報
- 2025年12月16日ISO/TC 207(環境管理)トロント総会報告:環境マネジメント規格の最新動向
- 2025年9月16日ISO/DIS 9001:2025(国際規格案)の邦訳を発行!
- 2025年9月4日ISO 9001改訂動向-DIS投票が開始されました
- 2025年7月23日ISO 14001 改訂に向けた国際会議が日本で開催
ISO 9001/14001 改訂情報
- トップマネジメントが、リーダーシップ及びコミットメントとして実証する事項に、「品質文化」と「倫理的行動」の促進が追加されます。また、組織の管理下で働く人々が認識すべき事項にも「品質文化」と「倫理的行動」が追加されます。
- リスク及び機会への取組が、リスクへの取組と機会への取組とに分けて整理されます。また、事業中断への対応が強化されます。
- 変更の計画で考慮すべき事項に、変更マネジメントの概念が反映されます。
- ISO/IEC Directives, Part1の附属書SL Appendix 2(MSSのための調和させる構造)の改訂点が反映されます。例えば、
- 附属書SL Appendix 2で定めるマネジメントシステム共通の用語定義が、ISO 9001の箇条3に追加されます。
- 規格全体を通して、文書化した情報の「保持(retain)」と「維持(maintain)」が、「(証拠として)利用可能な状態にする[be available(as evidence)]」という表現に統一されます。
- 環境保護の範囲が拡大され、気候変動の緩和・適応、生物多様性の保護などが明示的に含まれます 。
- ライフサイクル思考がより明確に要求され、外部から提供されるプロセスやサービスを含むサプライチェーン全体への管理が強化されます 。
- 近年の事業環境の変化に対応するため、リーダーシップ及びコミットメントにおいて、環境への責任を重じる組織文化醸成等について追加します。
- マネジメントシステムに関連する変更を計画・管理するための新しい箇条が追加されます。
- リスク及び機会に関して新たに箇条を設け、関連する要求事項(環境側面、順守義務等)との関係を明確化します。
ISO 9001/14001 改訂スケジュール(2025年12月時点)
※改訂スケジュールは2025年12月の情報です。今後、スケジュールが変更する可能性もあります。
ISO 9001 スケジュール
- 2025年8月~11月
- DIS投票
- 2025年12月~2026年3月(予定)
- DISコメント処理
- 2026年4月~6月(予定)
- FDIS投票
- 2026年9月(予定)
- IS発行
ISO 9000 スケジュール
- 2025年4月~7月
- DIS投票
- 2025年7月~10月
- DISコメント処理
- 2025年11月~2026年1月(予定)
- FDIS投票
- 2026年3月(予定)
- IS発行
ISO 14001 スケジュール
- 2025年2月~4月
- DIS(DAM)投票
- 2025年6月~10月
- DIS(DAM)コメント処理
- 2026年1月~3月(予定)
- FDIS投票
- 2026年4月(予定)
- IS発行
ISO規格の開発プロセス
ISO規格は、予備段階と、通常次の6つの段階を踏んで作成されます。
- NP提案段階
- WD作成段階
- CD委員会段階
- DIS照会段階
- FDIS承認段階
- IS発行段階