新・標準化戦略
ルール作りで「市場」を創る
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江藤 学 編著
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3,300 円(税込)
本体価格:3,000 円
ISBN:9784542307148
発売年月日:2026-04-28
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A5判・304頁
商品コード:330714
【書籍概要】
本書は、日本規格協会が「標準化のビジネス活用」を本格的に解説した初の戦略書です。標準化を単なる技術仕様と捉えず、市場を支配するための「能動的な経営戦略」として再定義しています。
■ 3つのポイント
1.「教科書」ではなく「戦略の武器」
基礎知識を網羅した姉妹書『標準化総論』に対し、本書は「どう勝つか」に特化した実践編です。第一線の研究者と実務家が、現代ビジネスで勝つための具体的な知恵を結集しました。
2.現代ビジネスの必須概念を網羅
オープン・クローズ戦略: 自社の技術をどこまで公開し、どこをブラックボックス化するか。
TRL(技術)× RRL(ルール): 技術の完成度だけでなく、「ルールの成熟度」を経営変数としてコントロールする手法を伝授。
デジタル・プラットフォーム: AIやデータ共有時代における、エコシステム構築の要諦を分析。
3.現場の「生」の成功事例
理論だけで終わらず、これまで表に出ることの少なかった希少な実例を紹介。
ヤマト運輸: 小口保冷配送の国際標準化により、世界規模のネットワーク品質を担保。
株式会社トリム: 新市場創造型標準化制度を活用し、JISの信頼性を武器に廃ガラス再利用市場を拡大。【目次】
第1部 標準化とビジネスの基礎と戦略
第1章 標準化とビジネスの基本関係1 はじめに
2 標準化のビジネス効果
3 標準化のメリット・デメリット
4 デジュール標準の価値と新・標準化戦略
5 市場におけるポジションと標準化の活用第2章 オープン・クローズ戦略
1 オープンイノベーションとオープン・クローズ戦略
2 技術をオープンにする目的第3章 試験方法規格のビジネス活用
1 試験方法規格の基本
2 試験方法規格による差別化
3 試験方法規格の評価者
4 試験方法規格に必要な変化
5 試験方法規格のリスク
6 おわりに第2部 標準化とビジネスの専門的分析
第1章 ルール形成戦略―TRL×RRLで技術と制度を同期させ,イノベーションを主導する
1 はじめに
2 ルール形成戦略の基本フレームワーク
3 なぜルール形成が勝敗を分けるのかー技術と制度の「非同期」という課題
4 TRL×RRL―技術と制度を同期させる戦略分析の視座
5 ケーススタディ-TRL×RRLで読み解く企業の挑戦
6 おわりに第2章 モバイル産業の深化と標準化―標準に多次元と統合,プラットフォーマー支配へ
1 アナログからデジタルへ(モバイル産業黎明期:第1世代)
2 国際標準規格GSMの擁立
3 盟主の交代―NokiaからAppleへ
4 結語―モバイル産業の教訓が示す他産業へのインプリケーション第3章 標準必須特許(SEP)をめぐる解釈の変化とビジネスへの影響
1 はじめに
2 真のグローバル化の進展
3 標準必須特許とFRANDとの関係
4 標準必須特許の解釈の変化とビジネスとの関係
5 今後の展望と対策第4章 産業データ共有基盤構築にみる標準化とエコシステム
1 日本の動き
2 欧州連合(EU)及び主要国の動き
3 米国の動き
4 各国アプローチの特徴
5 データ共有基盤の国際標準化に向けて
6 データ共有基盤とエコシステム
7 まとめ―データ・エコシステムとしてのガバナンス転換第5章 プラットフォームと標準化―標準化の価値を引き出すリーダーシップ
1 はじめに
2 共有プラットフォームにおける標準化
3 共有プラットフォームを主導するリーダーシップ
4 まとめ第3部 標準化とビジネスの実践事例
第1章 小口保冷配送サービスに関する標準化―ヤマト運輸株式会社
1 ISO 23412:2020とは?
2 標準化活動を始めた背景
3 標準化活動の全体像
4 「作る」―規格策定
5 「取る」―規格認証取得
6 「広げる」―規格の普及
7 今後について第2章 ガラスびんをリサイクルする「スーパーソル」の開発とJIS規格化―株式会社トリム
1 はじめに
2 困難なガラスびんリサイクル
3 土木分野
4 緑化・園芸分野
5 雨水貯留システム
6 水質浄化・濾過
7 農業分野
8 事業拡大における課題
9 産業標準化への挑戦
10 JIS化の価値と効果