NEWS TOPICS

会員向け情報はこちら

開発・設計部門のためのエキスパート講座

セミナーコース詳細

開発・設計部門のためのエキスパート講座
開発・設計部門のためのエキスパートコース

■2024年度も開講決定!

■日本唯一のQEエキスパート養成コース

 質の高い研究を促進するために必要な評価技術、実験方法、データのとり方、計算法など、具体的な方法を当協会出版の書籍「ベーシックオフライン品質工学」を
中心に経験豊富な講師がわかりやすく解説するコースです。
 宿題とチーム演習の繰り返し、さらに各月のきめ細やかな解説により理解度を上げ、実力アップを目指します。
 またチーム内での演習、懇親等により異業種参加者同士の交流も深まり、社内での推進や普及のためのヒントを共有することができます。

※Webでのご参加も可能です
推薦の言葉(田口 伸 講師)
日本唯一の品質工学(タグチメソッド・Robust Engineering) のエキスパート養成コースです。
品質工学は1950年代から私の父田口玄一によって築かれたものです。

1950年に田口は米国のベル研究所をモデルにした電電公社の電気通信研究所(以下、通研) に入所しました。
驚くべきことに戦後5年しか経っていない当時の通研ではベル研究所と競合して、最新技術であるクロスバー交換機の開発に乗り出していました。ベル研と較べると人員では1/5、予算では1/50という規模で、1957年にはベル研に先駆けてシビアな要求を全て満たして開発に成功しました。通研における田口の仕事は要求を満たすために、何を計測特性とするかを考え、どのような実験・試験をするのか、そしてその結果の解析法を指導することにありました。そのなかで優先される概念はロバスト性であり、現在の品質工学の考え方の基本はこの頃から存在していたのです。それから50年以上かけて、名古屋と東京の月に一度の研究会や企業を指導していく中で洗練されていったのです。

1980年代初頭から米国のベル研究所、Ford社、Xerox社に導入されてタグチメソッドと呼ばれるようになりました。
アメリカを蘇らせた男とまで形容され、1997年には日本人で3人目の自動車殿堂入りも果たしました。タグチメソッドは世界中で知られていったのです。日本では1993年に品質工学会が設立されました。名古屋と東京の研究会は現在でも続いていて、他にも全国で10以上の研究会が活動しています。

本セミナーは経験豊かな講師陣が、品質工学の哲学、戦略的な考え方、様々な分野における応用を丁寧に伝えていきます。
ロバスト性の評価と最適化、診断やパターン認識のためのMTシステムを中心に、たくさんの事例が解説され、チーム演習における議論により、目から鱗ともいえる気付きや納得感を経験できます。このセミナーを受けることは、品質工学の社内エキスパートになる一つの条件と言えます。このセミナーを受けることで技術者として大きく成長することをお約束します。

コースの特徴
◆チーム演習
毎月、チームで課題を検討し発表する(各月講義終了後の時間帯2回)ことで実践力が身に付きます。他の方たちの考えを聞くことにより、思考の幅がひろがります。
◆宿題/宿題解説
宿題は、単純に計算結果を求める訓練だけでなく、出題の意図、背景、解答に導くプロセスを十分理解していただくために行うものです。
また、宿題の解説時間を設けていますので、ご自身の理解不足箇所を確認し、復習にお役立ていただけます。
◆テスト
講義内容の理解度を最終的に確認するため、4か月目に行います。
テスト解説だけでなく4か月間の内容を総括したまとめの時間も設けています。
【Renewal Point】
① カリキュラムの見直し(より理解が深まるように修正)
② 講義内容に特化した講師(実際の業務で活用されている)
③ 終了時間の変更(2日目から4日目は9:30~17:00となります)
④ 各月、理解度を深めるため宿題と毎月のチーム演習を実施いたします。
宿題は個人で解答
チーム演習は各チーム(班編成3~4名)で講義終了後16:30~17:00の30分間検討、議論、発表×2回)
⑤ セミナー修了後、社内で活用、推進するために役立つ実践力、考える力を身に付けていただきます。

他の品質工学に関する多くの講座は、手法とツールに重きを置いたものがほとんどである印象だが、本講座は品質工学の生い立ちや概念の部分にも多く触れられる点が特徴的だった。それを可能にしているのは、講師陣が田口玄一博士と共に品質工学を育ててきた先生方で構成されているからであろう。私が参加した回では、20日間の講習中に15名もの先生方から指導を受けることができ、様々な品質工学にまつわるエピソードをお聞かせいただけた。また、普段は交わることのない企業の方々とも垣根を超えた議論ができ、充実した時間が過ごせたのも大きかった。
私自身、微力ながら品質工学の社内講師を務めている。しかし、本講座を受講すると、手法やツールに気をとられ、本質的な部分はほとんど理解していなかったことに気づかされた。今後、社内で品質工学を推進していくうえで、この気づきは貴重な財産となり、指導方法を根本から考えるきっかけになったと実感している。

田中貴金属工業(株) 中野 成之

品質工学は社内研修でパラメータ設計を習った程度の知識であったが、所属チームの推進委員となるため本格的に勉強しようと思い受講を決意した。
冒頭から、品質工学の目的が社会の全体最適にある、ということに衝撃を受けた。いかにこれまでの開発姿勢が自己満足なものだったことか…お客様に生じる損失まで考慮して最適化をする、技術者として大切なことは何かを改めて考えされられた。
初日からSN比の導出など普段使っていない頭がパンクしていたが、繰り返し丁寧な説明と演習、宿題をすることで自然と理解は深まっていた。全体で4ヶ月という期間ではあるが、短期間で一気に詰め込むよりも1週間の受講後に自分なりに咀嚼する期間があることはよかった。何より、現役バリバリで著名な講師の皆様の生々しい苦労話、いろいろな視点からの品質工学に対する想いを伺えたのは貴重だった。
また、受講者間の交流も有意義であった。初学者から推進部門に所属するような習熟者まで幅広く、しかもさまざまな業種から参加していたため、チーム演習や居残り勉強、呑みながらの議論はとても刺激的だった。
今回経験させていただいたことを持ち帰り、少しでも社会への貢献ができるようにマインドセットから展開・実践していきたいと思う。

富士ゼロックス(株)出口 宏治

品質工学は、用語や考え方が独特で、計算方法も難しい手法という印象で、実際、研修が始まってからというもの、ついていくのがやっとという状況だった。
それでも、講義を受けながらなんとかテキストを読んだり、他の参加者と一緒に飲んだり、また、溜まった業務と宿題に追われたりしているうちに、いつの間にか計算方法も分かり、”独特な考え方”にも慣れてきていることに気づいた。
そして最終週、品質工学の全体像や歴史を学ぶ中で、研究開発において技術者に求められていることは何かなぜこのような”独特な考え方”が必要かといったことを理解することができた。
計算方法やテクニックを学べたことも大きな成果だが、品質工学がどういった考えの下にできたのかと言うことを学べた事が、自分にとって一番の成果だと思う。
あとは場数を踏むのみなので、職場での実践・展開を進めていきたい。

栃木ニコン(株) 中垣友介

私は、普段の業務では品質工学に携わっておらず、数年前に通信教育を受けた程度の知識しかない状態で臨んだセミナーでした。
正直、普段の業務で適用できるとは思っていなかったのですが、セミナーを受講し、品質工学の本質を学んでいくうちに段々と品質工学にのめり込んでいる自分がいることに気が付きました。それは、講師の先生方の興味深い実例やお話もさることながら、他企業の同期との交流もそうさせたと思います。
今回のエキスパートコースを受講して、自身の品質工学に対する考えは変わりました。今後は職場で適用できないかを調査し、品質工学を活かしたいと考えるようになったのは私にとって良い刺激・変化となりました。
このような貴重な経験をさせて頂いた講師の皆様、協会の皆様には大変感謝致します。

(株)仙台ニコン 佐々木勝太

品質工学というと一見複雑な数式が多く、また直交実験のプレッシャーから拒否反応を示す人も多いとは思うが、計算自体はコンピュータが高速にこ
なしてくれるこの時代において身につけるべきは電卓の叩き方ではなく本質的な考え方であり、これについては書籍による独学や短時間の講習では限 界があると感じていた。
本講座においては、著名な方々が講師を担当されており、骨太の基礎を身につけると同時に、質問・確認・議論もできる貴重な機会であり、これまで
判断に困っていたり疑問だった箇所のかなりの部分をクリアにすることができた。
特に、学会・研究会のついでに立ち話をするには重く、いきなりのコンサル契約もハードルが高いような課題がある場合には、自力での解決も見込み つつ、ちょうど良い規模感であったと思う。
また、利害関係の無い他業種の受講生の方々との交流は文化や視点の違いや共通点を知るきっかけとなり、これは実際に業務での評価方法の参考にな った。
合計20日間、実質1ヶ月分の講習ということで通常業務への影響はそれなりに大きいものの、不在にした分の成果は十分得られたと感じている。

田中貴金属工業 関根 宗一郎

  1. 全体
    今まで品質工学に関わったことがない状況でのセミナー参加となり、受講前後において品質工学の理解度がかなり向上し、技術開発に対する考え方も大きく変わった。技術開発は機能を考えるべきであり、機能のばらつきがコストに関係しているという考えが多少なりとも身についたと感じている。
    また、他のセミナー受講者の方々と4か月間一緒に勉強することで、わからない部分を教え合い、講義の内容について自分と違う考えで理解した方の話を聞く中で理解が進んだ部分も大きいと思う。
  2. 宿題
    各月の宿題はボリュームが多く、回答作成にかなりの時間を費やした。しかし、そのおかげで理解度が向上したことは間違いなく、講義内容の復習として良い内容だった。一つ追加して欲しい点としては、MTシステムに関する問題があっても良かったかと思う。
  3. チーム演習
    チーム演習は、受講者同士で議論し合うことで、一人では浮かばないアイデアや考え方を知ることのできる良い場であると感じた。議論の時間が少なくは感じたが、講義内容等を理解する上では大変有意義であった。
    演習問題の内容については、ある程度具体的な内容とすることを望む。抽象的な内容だと、問題を理解するのに時間がかかってしまい、内容に関する議論に時間が取れない場合があった。
  4. 講義内容
    ・統計の基礎的な話がもう少しあっても良いと思った。
    ・内容に対して講義時間がもっと欲しい講義があった。
    ・MTシステムについては、詳細な説明が欲しかった。

大平洋金属(株) 三上 昌人

第113回 開発・設計部門のためのエキスパートコース

(各月初日の講義時間は10:00~17:00、2日目17時~宿題解説、3日~4日目9:30~17:30、 5日目9:30~16:30)



日程 講義内容
(9:30~16:30)
チーム演習
(16:30~17:00)
テキスト キーワード 講師
10月21日 品質工学概論、損失関数 チーム演習1-(1) (ベ)1章、(開)1章 品質とコスト 嘉指 伸一
10月22日 望目特性の機能性評価とSN比 発  表 1-(1) (ベ)2章 SN比、
                     2乗和の分解と分散分析
10月23日 動特性の機能性とSN比 チーム演習1-(2) (べ)3章 機能性評価 三浦 進
10月24日 機能性の評価、標準SN比 チーム演習2-(1) (べ)4章 SN比計算方法
1か月目のポイント 17:00~17:30
10月25日 直交表によるパラメータ設計(1) 発  表 1-(2) (べ)5章 パラメータ設計
11月11日 直交表によるパラメータ設計(2) (べ)6章 わりつけ 西巻 寛之
11月12日 マツダにおけるMBDの取り組みについて (べ)7章 シミュレーション 武重 伸秀
シミュレーションによるロバスト設計 発  表(2)-1 齊藤 卓一
宿 題 解 説(17:00~)
11月13日 機能窓法 
(静的機能窓法と動的機能窓法)
チーム演習 2-(2) (べ)9章 動的機能窓、基本機能 近岡 淳
11月14日 許容差設計 発  表 2-(2) (べ)8章 電気特性
2か月目のポイント 17:00~17:30
11月15日 品質特性による評価  (研)16章 分類の問題 安藤 力
基本機能を考える ①(15:00~17:00) 別途配布 基本機能 金本 良重
12月16日 電気特性、基本機能を考える ② チーム演習 3-(1) (べ)11章 電気特性、基本機能 金本 良重
12月17日 加工性能の品質工学とテストピース 発  表 3-(1) (べ)10章 加工性の評価 嘉指 伸一
宿 題 解 説(17:00~)
12月18日 受動的動特性の評価、欠測値の処理 チーム演習 3-(2) (べ)13、14章 計測法・データ 嘉指 伸一
12月19日 情報システムの設計(MT) 発  表 3-(2) (MT) MTの手順 芝野 広志
3か月目のポイント 17:00~17:30
12月20日 基本機能の分類と体系化
1月20日 MTの新分野への応用 別途配布 異業種MT活用事例 吉野 荘平
R&Dにおける戦略、R&Dのマネジメント (研) 金本 良重
1月21日 限界のある場合の対応、
企業における品質工学
チーム演習4-(1) (べ)12章 活用事例 田村 希志臣
宿 題 解 説(17:00~)
1月22日 ソフトのテスト方法(9:00 ~12:00)   別途配布 安藤 力
修 了 テ ス ト(13:00~17:00)  
1月23日 品質工学とマネジメント、
技術開発ステップ展開
発  表 4-(1) 別途配付 今後の活用のヒント 嘉指 伸一
1月24日 品質工学の歴史と海外における展開 別途配付 田口 伸
修了式(16:00)

※(べ)ベーシック・オフライン品質工学 (MT)よくわかるMTシステム (開)開発・設計段階の品質工学 (研)研究開発の戦略
  プログラム・講師は都合により変更になることがございます
  チーム演習は1~4か月目目まで実施。各月ポイント解説は1~3か月です

対 象 研究開発・設計・企画部門の技術者・スタッフの方
品質管理・生産技術・品質保証部門の技術者、スタッフの方
当会開催の「品質工学セミナー実践コース」または「通信教育による初心者のための品質工学入門コース」修了された方と同等の知識を有する方

2023年度参加費

一  般:¥385,000 <10%税込>
維持会員:¥352,000 <10%税込>

※参加費は、テキスト・資料代を含んだ金額です。

2024年度参加費

一  般:¥423,500 <10%税込>
維持会員:¥387,200 <10%税込>

※参加費は、テキスト・資料代を含んだ金額です。

開催日程

開催日 開催地 会場 定員 残席状況  

開催日

2024年10月21日(月) ~ 10月25日(金)
2024年11月11日(月) ~ 11月15日(金)
2024年12月16日(月) ~ 12月20日(金)
2025年01月20日(月) ~ 01月24日(金)

開催地

東京

会場

日本規格協会 三田Avanti セミナールーム

定員

15 名

残席状況

空席あり

開催日

2024年10月21日(月) ~ 10月25日(金)
2024年11月11日(月) ~ 11月15日(金)
2024年12月16日(月) ~ 12月20日(金)
2025年01月20日(月) ~ 01月24日(金)

開催地

ライブ配信

会場

☆お申込みの前に必ずお読みください(Zoom)☆

定員

15 名

残席状況

空席あり