セミナーコース詳細
◆ 規格説明会
活力ある超高齢社会に向け企業が気を付けるべきポイントと自治体の取り組み~ウェルビーイング社会に向けて~
■地域共生に向けた超高齢社会における企業・組織の取組みを解説
■我が国の"Well-Being"政策を踏まえた実践的な内容
我が国の65歳以上の人口割合は、総人口に対し約3割(2024年9月15日時点)と世界200の国・地域の中で最も高い状態にあり、「超高齢社会」に起因する問題が度々取り沙汰されるなど、「超高齢社会」は我が国においても深刻な状況となっています。
【高齢社会におけるウェルビーイング】
令和6年9月に閣議決定された「高齢社会対策大綱」では、高齢者の意欲や能力に応じた社会参画機会を確保し、またその能力を十分に発揮できる環境の構築や、高齢者と地域社会とが密接につながった社会を築いていく重要性が述べられています。
これら高齢者に対する地域共生社会の実現に向けた取り組みによって、年齢等を理由とした大きな困難を享受しない「誰一人取り残されない(leave no one behind)」社会の実現に繋がり、“2024年骨太の方針”で掲げられたビジョンの一つである「誰もが活躍できるウェルビーイングが高い社会の実現」に貢献することになります。
【就労におけるウェルビーイング】
”高齢者就労”の観点からみると、総務省の統計では、「65歳以上の就業者数は、20年連続で増加し914万人と過去最多」「就業者総数に占める65歳以上の就業者の割合は、13.5%」「日本の65歳以上の就業率は、主要国の中でも高い水準」となっています。
また、『令和6年度 高齢社会白書』(内閣府)では、「現在収入のある仕事をしている60歳以上の者については約4割が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答しており、70歳くらいまで又はそれ以上との回答と合計すれば、約9割が高齢期にも高い就業意欲を持っている」と報告されていることから、我が国における“高齢者就労”はますます加速していくことが予想されます。
【高齢者就労における企業懸念】
高年齢者雇用安定法では、2013年改正で65歳までの雇用確保が義務化され、2021年改正では70歳までの就業機会の確保が努力義務とされました。他方、生産年齢人口の減少もあり企業側が高齢層を貴重な労働の担い手と考え積極的に雇用する動きもみられ、“高齢者就労”は様々な要因で増えています。その中で、『令和6年度年次経済財政報告』(内閣府)によると“高齢者就労”による企業側の課題として「健康上の配慮」や「生産性の低下」などが挙げられており、改めて“高齢者就労”におけるウェルビーイングは高い関心となっています。
【本セミナーの目的】
本セミナーでは、「ウェルビーイング施策」の第一線でご活躍されている産官学様々な業界から5名の著名な講師をお呼びして、超高齢社会を踏まえた自治体・企業におけるウェルビーイングの取り組みについて、高齢社会分野における国際標準化を担っている”ISO/TC314(Ageing societies)”で開発されたISO規格をベースに解説をします。また、ISO規格の解説のみならず、”我が国のWell-Being政策”や”企業における取り組み事例”についてもご紹介をします。プログラムの最後には、講師陣によるパネルディスカッションを予定しておりますので、各組織において「誰もが活躍できるウェルビーイングが高い社会の実現」のためにどのようなことができるのか、といった問題意識の解消の一助となります。
2025年7月16日(水)に開催される「EXPO2025大阪・関西万博 国際標準化フォーラム」において、“一般財団法人日本規格協会(JSA)”と“安全・健康・福祉のためのグローバル・イニシアティブ(GISHW)”の共催による、「いのち輝く未来社会のデザイン ~安全・健康・ウェルビーイングと標準化~」を実施いたします。
詳細はこちらをご確認ください。
- デジタル庁 ※申請中
- 国立研究開発法人産業技術総合研究所 情報・人間工学領域
- 一般社団法人社会的健康戦略研究所
村上 敬亮 氏
デジタル庁統括官(国民向けグループ長)
1990年に通商産業省(現:経産省)入省。2014年10月より内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局参事官、2015年に内閣府地方創生推進室参事官を併職。2017年に内閣府地方創生推進室次長兼内閣府地方創生推進事務局審議官、2020年に中小企業庁経営支援部長、2021年7月に内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室内閣審議官を経て、同年9月より現職。
橋本 泰輔 氏
経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課長
2002年東京大学法学部卒。同年経済産業省入省。その後、経済成長戦略、地球温暖化対策、産業人材政策、原子力政策、中小企業政策などに携わり、民間企業への出向を経て、2022年7月より現職。
佐藤 洋 氏
国立研究開発法人産業技術総合研究所 情報・人間工学領域副領域長
ISO/TC 314/WG4 議長
東北大学で建築環境工学を専攻。同大講師を経て2001年カナダ国立研究機構に留学。2004年、産業技術総合研究所に入所。人間福祉医工学研究部門で高齢者・障害者のためのアクセシブルデザインの研究や標準化活動に携わる。2023年より研究戦略企画部次長、情報・人間工学領域副領域長。この間ISOで複数の技術委員会委員を務め国際標準づくりに関与。
浅野 健一郎 氏
一般社団法人社会的健康戦略研究所 代表理事
ISO/TC 314/WG 4国内委員会 委員長
1989年藤倉電線株式会社(現株式会社フジクラ)に入社。2011年よりコーポレート企画室ヘルスケア・ソリューショングループを立ち上げ健康経営に取り組む。2019年6月より株式会社フジクラ健康社会研究所を設立し、代表取締役に就任する。同年10月に一般社団法人社会的健康戦略研究所を設立、現職に至る。
現在、経済産業省 次世代ヘルスケア産業協議会 健康投資WG専門委員、厚生労働省 日本健康会議 健康スコアリングWG委員、同省 肝炎対策プロジェクト実行委員他、経産省・厚労省等の委員を多数兼任。
山田 肇 氏
東洋大学名誉教授、情報通信政策フォーラム 理事長、日本プレインランゲージ協会 理事、コンサルタント
ISO/TC 314国内委員会 委員長および日本代表団 団長
高齢社会対応の国際標準化でIEC System Committee Active Assisted Living国際幹事、ISO TC 314 Ageing Societies日本代表等を務める。プレインランゲージの国際標準化にも参加し政府・自治体広報ついて提言を続けている。
「情報アクセシビリティ:やさしい情報社会に向けて」(NTT出版)、「プレインジャパニーズの教科書」(コスモピア)など著書多数。
時 間 | テーマ | 担当講師 |
13:00~13:10 | ご挨拶 |
橋本 泰輔 氏
(経済産業省) |
13:10~13:50 | ISO 25554:2024(高齢化社会-地域や企業等でウェルビーイングを推進するためのガイドライン)について |
佐藤 洋 氏
(国立研究開発法人産業技術総合研究所) |
13:50~14:10 | 「企業健康経営」の企業での取り組み事例について |
浅野 健一郎 氏
(一般社団法人社会的健康戦略研究所) |
14:10~14:20 | 休憩 | |
14:20~15:00 | ISO 25550:2022およびTC314関連規格と企業健康経営について |
山田 肇 氏
(東洋大学名誉教授) |
15:00~15:30 | CSRだけではないこれからの地域と企業の繋がり方について |
村上 敬亮 氏
(デジタル庁) |
15:30~15:40 | 休憩 | |
15:40~17:00 | パネルディスカッション・全体質疑応答 ※パネルディスカッションのテーマは調整中です。 |
【モデレータ】
山田 肇 氏 【パネリスト】 村上 敬亮 氏 佐藤 洋 氏 浅野 健一郎 氏 |
※都合により時間・テーマ・講師を変更させていただく場合がありますので、予めご了承ください。
受講対象 |
●組織の経営層の方 ●企業の総務部などの管理部門の方 ●自治体のご担当の方 ●高齢者就労等に関心のある方 |
実施方法 | 本講演会は、日本規格協会 本部(セミナールーム)での対面開催のほか、Zoomウェビナーにてご受講をいただきます。 |
講義資料 | ご講義の配布資料については、開講の1週間前を目途にメールにてご受講者様宛にお送りをする予定です。 ※村上統括官(デジタル庁)のご講義資料は、後日の配布となります。 |
質疑応答 | <会場ご受講の方> ●最後のプログラム「全体質疑応答」にてご質問を受け付けますので、挙手をいただいた方を指名させていただきます。 <ライブ配信ご受講の方> ●最後のプログラム「全体質疑応答」にてご質問を受け付けますので、「Zoomウェビナー」のQ&A機能からご質問をご記入ください。 ※ご質問は、会場でご受講の方を優先的に指名をさせていただく場合や講義時間の都合上、全てのご質問に回答できない可能性もございますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。 |
2024年度参加費
一 般:¥9,900
<10%税込>
維持会員:¥8,800
<10%税込>
※参加費は、テキスト・資料代を含んだ金額です。
開催日程
開催日 | 開催地 | 会場 | 定員 | 残席状況 | |
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開催日 2025年03月19日(水) |
開催地 東京 |
会場 日本規格協会 三田Avanti セミナールーム |
定員 50 名 |
残席状況 空席あり |
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開催日 2025年03月19日(水) |
開催地 ライブ配信 |
会場 ☆お申込みの前に必ずお読みください(Zoom)☆ |
定員 100 名 |
残席状況 空席あり |