品質月間2025 テキストNo.479 海外から見た日本の品質経営の強さ
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627 円(税込)
本体価格:570 円
発売年月日:2025-09-01
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商品コード:6925479
~テキスト紹介~
「海外から見た日本の品質経営の強さ」
ジャワハルラール・ネルー大学 元教授 Prem Motwani(プレム モトワニ)著
日本の品質経営(製品やサービスの品質だけでなく、顧客価値の創造を含めた経営全体の質を向上させる考え方)はQC・QAからTQC・CWQC(全社的品質管理)、そしてT Q M (総合的品質管理)へ進化し、日本の戦後の高度成長を支えたものであり、現在も日本のものづくりと「ジャパンクオリティ」の優位性を保っていることはよく知られている。また、日本の品質経営は独自性がありながら普遍性があるため1980年代ごろから世界50ヵ国以上で大変な人気を集めてきたし、今も途上国の製造業の発展に大きく貢献している。近年、国内で日本の品質管理が衰退してきていると一部で懸念されているが、日本の品質経営は今でも世界に通用するものであり、好調である。★2025年11月1日~30日は、第66回品質月間です★
今年度のテーマは、「今こそみんなで考えよう! これからの品質の力」です。
少子化や自然災害の発生、物価高、国際紛争や社会経済的な変化、AIの急激な発展などの環境は加速度的に変化してきています。その中で仕事の喜びや達成感、自己肯定感、心理的安全性が得にくくなり、仕事に矛盾を感じたり疎外感や閉塞感を感じたりするようになってきています。激しい環境の変化の中で行き詰まりが感じられる今だからこそ、この状況を打ち破るための何かが必要とされています。
品質は物事の良し悪しを評価するものであり、人が協力する際の共通の目標やありたい姿を表現するものといえます。良し悪しを評価する品質に着目することで物事を改善し、創造することができます。PDCAや人間性尊重に基づく人財育成、人間力とチーム力の発揮、科学的な問題解決力や品質文化の育成、市場を拓く価値創造やリーダーシップ、AIやDXの活用など品質の力を高めるための考えや方法がそれぞれの場面に応じて豊富に作られてきています。PDCAは不確実な環境の中での管理の考え方を表したものであり、不確実な中での改善によるスパイラルアップ(螺旋階段を上るようにレベルアップ)を目指すものです。閉塞感を感じる今だからこそ現状をよりよくするためにこれからの品質の力を発揮することが期待されます。
激しい環境変化への適応は一筋縄ではいかないかもしれません。一人で現状を変えるのは困難ですし、考え方や方法を形式的に活用するだけではうまくいかないかもしれません。明日という明るい未来に向かって今こそ品質の力をみんなで考え、品質の力を発揮し、行き詰りを打ち破ることが期待されます。この品質月間を機会に一人ひとりが品質に目を向け、品質の意味やその価値を改めて考えることができれば幸いです。
★品質月間資料を活用して、効果的な品質月間を実施してください★
~各社で行う品質月間行事(一例)~
- 品質の総点検
- 社内パンフレットなどの作成・配布
- 品質月間特別講演会、クオリティフォーラムなどへの参加
- Q旗の掲揚、品質月間ポスター・標語の掲示
- 社内報を品質管理(TQM)特集号とする
- 内部監査や社長などによるTQM診断の実施
- 論文などの募集・選考
- 社内の品質管理(TQM)大会の開催、関連する表彰式の実施