設計・開発・品質管理者のための基本機能ハンドブック
品質工学・タグチメソッドで品質問題撲滅
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芝野 広志 著
図書
2,970 円（税込）
本体価格：2,700 円
ISBN：9784542511491
発売年月日：2021-06-14
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※プレビューはPDFですが、商品はPDFではございません。
A5判・248頁
商品コード: 351149
【概要】
品質工学のベースとなるパラメータ設計において、欠かすことができない重要なテーマが基本機能です。基本機能とは、製品やシステムに搭載された技術手段の働きや原理をさします。例えば照明器具では、電力を光エネルギーに変換することが基本機能です。照明器具には光量不足や寿命、発熱問題など、多くの品質問題がありますが、それらはすべて基本機能が悪化して起こる問題です。基本機能を改善することで、多くの品質問題を同時に改善できる可能性があります。田口玄一博士が基本機能という概念を提示して以来、あらゆる技術領域で基本機能が検討され、実物やシミュレーションでの実施例として公表された研究論文は数千件に及びます。
本書は、これまでに公表されてきた多くの研究論文や実施例から基本機能のみを抽出し、それらを分類、体系化することで、基本機能研究全体を俯瞰する内容となっています。そして、その目的は、現状での研究範囲やレベルを把握し、新たな基本機能の発見と提案に繋がる研究を活性化することにあります。また、基本機能は製品やシステムの基本原理なので、様々な技術分野に共通であり、基本機能を利用した技術開発や製品開発に取り組む技術者や、品質工学を学ぼうとする人にとって、貴重な資料、教科書になります。
なお、本書は当協会が発行していた月刊誌“標準化と品質管理”への連載記事（2020年1月号～11月号）をもとにしておりますが、単行本化にあたって、“転写機能”、“加工機能”、“通電機能”、“機能窓”への原稿追加や、“その他の基本機能”、“系統図”、“システム研究の分類”、“演習問題”の新たな書き下ろし等、大幅な加筆修正を行うことで、基本機能研究の全貌を体系化しています。
【目次】
第1章 基本機能の分類
1.1 基本機能の着想
1.2 基本機能とは
1.3 本機能研究の現状
1.4 基本機能の分類
1.5 各基本機能の特徴と活用技術領域
1.6 その他の基本機能
第2章 転写機能
2.1 転写機能とは
2.2 画像の転写
2.3 物体の転写
2.4 計測機器への適用
2.5 音声の転写
2.6 加工技術への適用
2.7 フレーム（筐体）の形状安定性評価
2.8 紙搬送システムへの適用
第3章 搬送機能
3.1 搬送機能とは
3.2 紙の搬送
3.3 液体の搬送
3.4 気体の搬送
3.5 粉体の搬送
3.6 情報・データの搬送
3.7 その他の搬送システム
第4章 通電機能
4.1 通電機能とは
4.2 電気回路の形成技術
4.3 電気・電子部品の評価
4.4 接合技術
4.5 材料の評価
4.6 金属ベルトの評価
4.7 溶接技術
第5章 加工機能
5.1 加工機能とは
5.2 切削，研削加工
5.3 放電加工
5.4 ドリル加工
5.5 切断加工
5.6 転造加工
5.7 プレス加工
5.8 表面処理加工
5.9 溶接技術
5.10 締結技術
5.11 接着技術
5.12 粉砕・分級技術
5.13 塗装技術
5.14 射出成形
第6章 保形機能
6.1 保形機能とは
6.2 ばねの評価
6.3 筐体，構造物の評価
6.4 成形品の評価
6.5 材料の評価
6.6 接合技術の評価
第7章 機能窓
7.1 機能窓とは
7.2 紙搬送システムの評価
7.3 接合技術の評価
7.4 画像定着システムの評価
7.5 蛍光ランプの評価
7.6 ワイヤボンディングの評価
7.7 ガラスレンズの加熱成形の評価
7.8 化学反応の評価
7.9 粉砕分級システムの評価
7.10 画像形成システムの評価
7.11 現像剤耐久試験の評価
7.12 ステッピングモータのパルス応答性評価
7.13 化成皮膜生成技術
7.14 切削加工装置の評価
7.15 クリーニング技術の評価
7.16 摩擦係数の計測技術
7.17 紙の重送検知システム
7.18 混合攪拌装置の微粒子分散性評価
7.19 分流型脱泡装置の評価
7.20 複写機内エアフロ―システムの評価
第8章 その他の基本機能
8.1 発光機能
8.2 発熱機能
8.3 摺動機能
8.4 紙搬送システムの摺動機能による評価
8.5 発電機能
＜付 録＞
1．系統図
1.1 基本機能系統図
1.2 転写機能系統図
1.3 搬送機能系統図
1.4 通電機能系統図
1.5 加工機能系統図
1.6 保形機能系統図
1.7 機能窓系統図
1.8 MT システム系統図
2．演習問題
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