品質工学概論
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矢野 宏 著
図書
2,970 円(税込)
本体価格:2,700 円
ISBN:9784542511309
発売年月日:2009-04-14
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A5判・288頁
商品コード:351130【概要】
・実学である品質工学を,体系的に学ぶための講義・教材用として執筆された初めての書!
・品質工学の創始者・田口玄一氏に並ぶ第一人者が,自らの大学教育の指導ノウハウと,講義のエッセンスを詰め込んだ渾身の一冊!
・品質工学に関する個別の知識の背景と,考え方の基礎を説き,基本的内容を網羅した構成。演習問題と,品質工学導入事例も収録した充実の内容。【目次】
第1章 品質工学の構成
1.1 品質工学の発祥
1.2 品質工学の構成要素
1.3 システムとしての働きを考える品質工学
1.4 品質工学の考え方をめぐって
第2章 品質工学成立の背景
2.1 日本の技術開発の歴史
2.2 田口実験計画法の展開
2.3 実験計画法から品質工学への発展
第3章 SN比の発明―評価方法の設計
3.1 2乗和の分解と最適条件
3.2 SN比の定量化
3.3 技術の働きのSN比による表現
3.4 基本機能による表現
第4章 SN比の正しさの確認―直交表
4.1 交互作用の現象
4.2 交互作用の意味
4.3 直交表L18の利用
4.4 工作機械の切削条件の例
第5章 社会損失の評価―損失関数
5.1 特性値と品質による損失
5.2 損失関数による損失の定量化
5.3 規格値の決め方
第6章 計測技術におけるSN比の役割
6.1 計測器の校正の規格
6.2 計測器の誤差の評価
6.3 信号の水準を比率で作るSN比
―食品の菌の培養の場合
6.4 プラスチックの寸法測定のSN比
―標準値の推定方法
第7章 実験による設計技術の開発
7.1 設計システムの考え方
7.2 システム選択
7.3 実験におけるパラメータ設計の考え方
7.4 電圧と電流の関係の利用
7.5 荷重と変形量の関係の利用
7.6 電気量の利用
7.7 回転する働きの評価
7.8 化学反応の評価方法
7.9 基本的な働きの発想のもと―転写性
7.10 官能検査におけるSN比の考え方
7.11 率のデータのSN比の表し方
第8章 設計技術への応用
8.1 標準SN比の成立
8.2 シミュレーションによるパラメータ設計
8.3 電子回路のシミュレーションのパラメータ設計の例
8.4 許容差設計の方法
8.5 取引きにおける機能性の評価
第9章 パターン認識の方法
9.1 品質工学におけるパターン認識
9.2 MTシステムの考え方
9.3 病気の診断におけるMTシステム
―予測としきい値の決め方
9.4 火災報知機のMTシステム
―項目選択と診断
9.5 足浴用漢方入浴剤の開発
―パラメータ設計への応用
9.6 MTシステムのSN比(1)
―T法(1)と(2)
9.7 MTシステムのSN比(2)
―RT法
第10章 製造工程条件の設計―オンライン品質工学
10.1 製造工程条件の設計の課題
10.2 フィードバック制御による調整
10.3 工程の診断
10.4 検査の課題
10.5 不可抗力な事柄への対応
第11章 データの不完全さへの対応
11.1 設計における使いやすさの評価(バグチェック)
11.2 データが十分に求められない場合(1)
―不完全データが少ない場合
11.3 データが十分に求められない場合(2)
―不完全データが多い場合
11.4 判定能力の評価
第12章 技術開発の課題
12.1 科学と技術の関わり
12.2 技術と技術者の位置付け
12.3 技術開発における品質工学
12.4 システム開発と品質工学