品質工学応用講座
機械・材料・加工の技術開発
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編集主査:矢野宏
図書
4,620 円(税込)
本体価格:4,200 円
ISBN:9784542511118
発売年月日:2001-06-14
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A5判・480頁
商品コード:351111【概要】
機械分野の品質工学の実験は、品質工学の萌芽時代より活用の中心となっている。
パラメータ設計は本シリーズ各編に譲り、機械・材料・加工の基本機能とSN比の求め方に絞ってまとめられた多くの分野にまたがる
多数の事例が収録された本書は、機械・材料・加工等の分野に関与される技術者・研究開発担当者をはじめ、管理・経営者にも、
品質工学への理解を深めていただけるよう執筆された好書である。【目次】
1章 R&D技術と組織戦略
R&Dのトップの役割/研究開発(R&D)部門の組織/設計の3段階/パラメータ設計とは/R&Dの役割
2章 目的機能と基本機能(1)-受動的機能の場合-
判断は目的機能で基本機能ではない/多次元空間の場合、総合計測のSN比/SN比による評価/動特性のSN比による評価
3章 目的機能と基本機能(2)-能動的機能の場合-
目的と手段/エンジンの目的機能/エンジンの基本機能/機能性の基本機能
4章 生産技術を中心とした品質工学(タグチメソッド)の変遷
品質工学の原点/SN比の考え方の変遷/機械加工におけるSN比/機械加工における電力による評価
5章 製品開発
仮想老人によるシルバーカーの方向操作性の機能性評価に関する研究/多関節型ロボットの機能性評価/口紅生産工程の基本機能/
厚焼き玉子のおいしさ(食感)の向上/電気集塵ユニットの開発/ポテンションメーターの機能性の改善/刃物移動式カッタの最適化/
紙で簡単に実験した冷却システムのパラメータ設計/小型DCモータの最適化設計/スピンドルの機能性評価に関する研究/
4種類のテストピースと基本機能を用いた新定着システムの開発/電子写真現像装置における撹拌プロセスの最適化/電子写真プロセスの検討
6章 材料
鋳造用生型砂のパラメータ設計/プラスチック材料の摺動特性の評価及びその最適化/自動車用グリースの最適設計/
溶射加工による機能性材料の開発/部分的縮絨加工用防縮絨湖の最適化/品質工学による交換結合オーバーライト光磁気媒体開発/
高信頼性電子写真用現像剤の開発/周波数をノイズとした電圧・電流特性評価による金属材料開発/オートマチックトランスミッション用摩擦材の開発
7章 材料強度
分割型ギヤのろう付け接合条件の最適化/超音波シールの技術開発/パラメータ設計を用いたスクリーン接着条件の最適化/
スポット溶接の機能と特性値の検討/接合部の機能性評価によるスポット溶接条件の最適化/ベアチップのフェイスダウン実装におけるボンディング条件の最適化/電子部品における抵抗溶接条件の最適化/フッ素樹脂溶射条件の最適化/スポンジ押出品の圧縮荷重安定化のための製造条件の最適化
8章 加工
パラメータ設計による自動はんだ工程の最適化/薄膜への微小溶接の最適化/プラスチック部品の塗装品質の向上/磁石電着塗装工程の品質向上/
電着塗装条件の最適化/パラメータ設計によるカプセル充填条件の最適化/生薬焙煎に於ける製造条件の最適化/
エッチングを用いた微細加工の機能性評価/プレス深絞りの最適化/光造形における造形モデルの精度向上/樹脂基板と銅板の貼付け条件の最適化
9章 削り加工
振動式ラッピング加工条件の最適化/円筒形状弾性体(シリコーンゴム)加工における研磨条件の最適化/ON時とのOFF時のエネルギー評価による旋削加工技術の開発と生産性向上/電力エネルギーを用いた切削加工条件の最適化
10章 計測
実物標準によるトレーサビリティと計測の不確かさに関する研究/粒子に着目した電子写真用現像剤の帯電機能計測技術の開発/
SN比を利用した加工面の表面粗さ/シャルピー衝撃試験機のパラメータ設計
11章 オンライン制御
生産工程における機械部品の管理の実態/半導体整流素子製造に対するオンライン品質工学の検討/オンライン品質工学の発展/
予防保全方式の設計/バケットエレベータの定期保全と定期点検の併用
12章 シミュレーション
噴霧乾燥装置のパラメータ設計/カムシャフトの鋳造条件の最適化/トラック・キャブのアイドル振動低減/シミュレーション技術を用いたフォトレジスト断面形状の最適化
13章 MTS法
マハラノビス距離を適用した外観検査技術の開発/丸形蛍光ランプのMTSによる外観評価への試み/
MTS法の故障診断プログラムへの適用-将来宇宙機用ソフトウェアに関する研究-