JSQC選書32
生産管理
多様性と効率性に応える生産方式とその計画管理
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一般社団法人 日本品質管理学会 監修
高橋 勝彦 著
★2021年度「日経品質管理文献賞」受賞図書
1,760 円(税込)
本体価格:1,600 円
ISBN:9784542504905
発売年月日:2020-10-01
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プレビュー(PDF)
※プレビューはPDFですが、商品はPDFではございません。
四六判・並製・168頁
商品コード:350490
【概要】
~組織の継続的発展のために、多様性と効率性を共に高める生産管理へ!~
現在顧客に対して製品やサービスを提供する製造業やサービス業などの企業では、組織の継続的発展のために、開発した製品やサービスを顧客に提供する活動だけでなく、顧客価値創造活動が求められています。製品やサービスそのものの新規開発とともに、コストやデリバリーの水準をさらに高めることで顧客要求を満足させるための価値創造も求められています。
従来、相反する多様性と効率性のいずれかを重視する生産方式、あるいはそれらの均衡を図る生産方式と同時に、それぞれの生産方式に対して効果的な計画管理が考えられてきました。また、複雑化した製品の効率的生産を支えるために、生産拠点を連携させる計画管理も考えられてきました。結果として、製品やサービスを提供する生産活動では多様性と効率性のいずれかを重視、あるいは両者を均衡するだけでは十分ではなくなってきています。例えばマスカスタマイゼーションと呼ばれるように、多様性と効率性を共に高める生産管理が求められるようになっています。そのような背景から、多様性と効率性を共に高めることを目的に、基本となる方式を高度化した生産方式とその計画管理が考えられています。本書では,そのように高度化された生産管理について述べています。
最近では、IoT (Internet of Things)・CPS (Cyber-Physical System)・AI (Artificial Intelligence) などのICT (Information and Communication Technology) が急速に進展してきています。そのようなICTの活用で多様性と効率性を更に高めた生産活動が期待されており、そのための生産管理のさらなる進化が求められています。
~JSQC選書とは~
「新・質の時代」における新たな品質論を各界に展開し広く啓蒙していくことを目的とし、普及啓蒙活動や推進運動の一つの形態とするシリーズ書籍です。広い層の知識人に対して品質の意味・意義を説くために、興味ある時事をとらえつつ、品質にかかわる基本的概念・方法を説明します。
《本書の特長》
▼生産管理に関する基本的な生産方式とそのための計画管理について、さらに多様性と効率性を共に高める高度化した生産管理についても学べます。
▼本書の最後では、急速に進んでいるICTによる生産管理の発展についても紹介します。
【目次】
第1章 はじめに
1.1 生産管理とは
1.2 生産管理の目的
1.3 生産管理において基本となる生産方式
第2章 多様性を重視する個別生産とその計画管理
2.1 個別生産方式
2.2 個別生産方式における計画管理
2.3 受注選択
2.4 日程計画(スケジューリング)
2.5 フローショップ・スケジューリング
2.6 ジョブショップ・スケジューリング
2.7 プロジェクト・スケジューリング
2.8 個別生産方式の課題と発展
第3章 多様性と効率性の均衡を目指すロット生産とその計画管理
3.1 ロット生産方式
3.2 ロット生産方式における計画管理
3.3 ロットサイズ計画
3.4 ロットスケジューリング
3.5 ロット生産方式の課題と発展
第4章 効率性を重視するライン生産とその計画管理
4.1 ライン生産方式
4.2 ライン生産方式の分類
4.3 ライン生産方式の計画管理
4.4 生産ラインの編成とラインバランシング
4.5 ライン投入順序計画
4.6 ライン生産方式の課題と発展
第5章 効率的生産を支える生産拠点の連携とその計画管理
5.1 在庫管理と調達方式
5.2 MRP(Material Requirements Planning)
5.3 かんばん方式
5.4 生産拠点連携の課題と発展
第6章 多様性と効率性を共に高める生産方式とその計画管理
6.1 フレキシブル生産方式
6.2 セル生産方式
6.3 バケツリレー型生産方式
6.4 その他の生産方式・生産管理
第7章 おわりに―進展するICT の活用により期待される生産管理のさらなる発展
7.1 動的計画管理
7.2 統合的計画管理
7.3 継続的改善【関連書籍】
・『生産現場構築のための生産管理と品質管理 中小企業の生産現場を記号とデータで考える』
【関連セミナー】