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安全四学
安全・安心・ウェルビーイングな社会の実現に向けて

  • 向殿 政男・北條理恵子・清水 尚憲 著

    図書

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    2,420 円(税込)

    本体価格:2,200 円

    ISBN:9784542307087

    発売年月日:2021-10-29

  • A5判・264頁
    商品コード: 330708

    【概要】
    ~安全学を四つの分野に分け、わかりやすく解説した入門書!~
     安全・安心という言葉が至るところで使われるのは、時代が安全の重要さを認識し、求めるようになったためと考えられます。一方、事故や災害、疫病などで私たちの生活には心配がつきものです。また、不安を煽る報道やネット上の怪しげな情報に常に惑わされています。このような時代にしっかりと自分をもち、自分で判断するには、安全についての基礎的な知識と考え方が重要です。本書はそのための一助となります。
     安全学とは、安全に関する技術的側面(技術で安全を守る)、人間的側面(人間が安全を守る)、組織的側面(組織・ルール・法律などで安全を守る)を、安全哲学などの理念的側面の下で合理的に統一・総合化した学問体系を指します。また、筆者は安全曼荼羅(安全マップ)という安全問題の構造を映す共通のフレームワークを定義しています。これにより安全の分野を統一化でき、お互いに学んで世界中で安全について話し合いができるようになります。安全の専門家や安全に関わる方々には、本書からヒントを得て他の分野の安全に学び、活用いただける内容となっています。
     本書では安全学を①基礎安全学、②社会安全学、③経営安全学、④構築安全学の四つに構造化して説明しています。基礎安全学では安全そのものの意味や一般的な定義、基本を紹介しています。社会安全学では社会を安全にしているいろいろな仕組みを紹介しています。経営安全学では、経営者の方々に知っていてほしい経営における安全の位置付けや社会貢献の重要性などを組織的な観点から紹介しています。そして、構築安全学では実際に安全を設計し、管理・運営する人のために安全技術を中心に紹介しています。

    【目次】

    第1章 基礎安全学
    1.1 安全の意味
    1.2 安全の大前提
    1.3 安全の定義
    1.4 リスクの定義
    1.5 安全目標
    1.6 安全の基本的構造
    1.7 安全における役割と責任
    1.8 安全と価値観
    1.9 安全と安心
    1.10 リスクコミュニケーション
    1.11 安全は時とともに劣化する
    1.12 安全学の発想
    1.13 安全における人の行動と定量的評価
    基礎安全学のまとめ

    第2章 社会安全学
    2.1 安全の社会制度
    2.2 安全のための法律と規制
    2.3 労働安全衛生法
    2.4 安全における保険制度
    2.5 安全と責任
    2.6 事故調査の機構・制度
    2.7 安全の標準化と安全基準
    2.8 認証・認定システム
    2.9 防災と減災
    2.10 消費者安全
    2.11 高齢者と子どもの安全
    2.12 サイバーセキュリティとIoT技術
    2.13 時代の変化とリスクの多様化
    2.14 安全の新しい時代
    社会安全学のまとめ

    第3章 経営安全学
    3.1 経営の目的と安全
    3.2 企業経営にとってのリスク
    3.3 安全・安心に向かう時代の風潮
    3.4 企業トップの安全の役割
    3.5 企業トップとしての安全の理念
    3.6 企業の競争力は安全にあり
    3.7 安全は価値だ
    3.8 安全投資
    3.9 安全の費用対効果
    3.10 安全性と生産性
    3.11 ALARPの原則
    3.12 ヒューマンエラーと教育
    3.13 事故対応
    3.14 マネジメントシステムとリスクアセスメント
    3.15 労働安全衛生マネジメントシステム
    3.16 人材育成と安全資格者
    3.17 安全文化の構築
    3.18 未来安全構想
    3.19 世界の大きな潮流
    3.20 労働安全衛生の世界的な動向
    経営安全学のまとめ

    第4章 構築安全学
    4.1 安全設計の基本
    4.2 リスクアセスメント
    4.3 安全技術の基本
    4.4 機能安全
    4.5 安全設計における基礎概念
    コラム:ハイボールの原理のいわれ
    4.6 安全設計における人間的側面
    4.7 新しい安全の思想と技術
    構築安全学のまとめ―和の安全

    事故に学ぶ
    1 事故の原因は複合的である<エレベータ事故>
    2 商品そのものの安全化を<こんにゃくゼリー事故>
    3 リスクが極めて高いシステムの安全設計<福島第一原発事故>

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