わかりやすい食品安全マネジメントシステムの内部監査の手順
FSMS/FSSC 22000の効果的な運用のために
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衣川 いずみ 著
図書
2,200 円(税込)
本体価格:2,000 円
ISBN:9784542306899
発売年月日:2022-08-30
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A5判・164頁
商品コード: 330689
【概要】
~内部監査の質を向上させるための手引書!~
2021年6月、改正食品衛生法に基づく食品等事業者へ法的に求められるHACCP制度化が全面施行されたことに伴い、食品業界はFSMSの第三者認証に向けた活動が活発化しています。しかし、認証取得には内部監査体制の確立が必須ですが、内部監査員として習得すべき知識や技術は多岐にわたり、時間が限られた研修だけでは補えない部分もあります。
本書は、これからFSMS/FSSC 22000の認証を目指す企業に対して、内部監査の体制づくりができるように、一通りの手順を解説しています。また、すでに認証を取得しているが、さらに監査の質を向上させたい企業や推進事務局向けに、有効な監査計画の立て方や監査員の教育方法など、社内で工夫できることを提示しています。【本書の特長】
▼これからFSSC/FSMS 22000の第三者認証取得を目指す中小企業、さらに規模の小さい企業において構築・運用を担当するISO事務局や食品安全チームのために、一から内部監査の体制づくりができるようにひととおりの手順を解説し、必要な様式例を掲載。
▼有用な改善ツールをうまく活かせていない第三者認証取得済みの大手企業、特に、監査の質を向上させたいISO事務局向けに、どうすれば有効な内部監査ができるようになるかを解説し、また有効な監査計画の立て方や監査員の教育方法など社内で工夫できることを紹介。
▼第5章で「内部監査に関するQ&A」を12項掲載しており、内部監査を行うISO事務局の疑問を解決。
【目次】 第1章 内部監査の基本
1.1 内部監査とは
1.2 監査の種類と特徴
第2章 内部監査の手順とコツ
2.1 内部監査の準備段階
2.1.1 内部監査体制の確立
2.1.2 内部監査員の育成
2.1.3 個別の内部監査計画書の策定
2.1.4 監査情報の収集
2.1.5 内部監査チェックリスト/チェックシートの作成
2.1.6 監査チームの事前打合せ
2.2 内部監査の実施
2.2.1 初回会議
2.2.2 内部監査の実施
2.2.3 不適合の検出
2.2.4 監査チーム内打合せ
2.2.5 最終会議
2.3 内部監査のフォローアップ
2.3.1 是正処置報告書の作成
2.3.2 被監査側による修正・是正処置の実施
2.3.3 是正処置の完了・有効性の検証
2.3.4 内部監査報告書の作成
2.3.5 監査情報の報告,共有と評価
第3章 内部監査の指摘事例
事例1 FSMS の目標及びそれを達成するための計画策定
事例2 力量
事例3 外部から提供されるプロセス,製品又はサービスの管理
事例4 緊急事態及びインシデントの処理
事例5 原料,材料及び製品に接触する材料の特性
事例6 フローダイアグラム及び工程の記述
事例7 管理手段の選択及びカテゴリー分け
事例8 PRPs 及びハザード管理プランを規定する情報の更新
事例9 修正
事例10 是正処置
事例11 不適合及び是正処置
事例12 食品,包装材,原材料,非食品化学品の保管場所
事例13 アレルゲンの管理
事例14 洗浄・除菌剤及び用具
第4章 有効な内部監査を実施するために必要なこと
4.1 食品安全マニュアル
4.2 内部監査員に必要な力量と教育
4.3 有効な内部監査を行うための視点
4.4 主任審査員が思う,内部監査で押さえておきたいポイント
第5章 内部監査に関するQ&A
Q1 【ISO 事務局からの質問】内部監査員にやる気がなく,義務的にこなしている感じがします.どうすればもっとやる気をもって内部監査に取り組んでもらるでしょうか?
Q2 システムは当たり前のように運用されるようになり,内部監査や外部審査で不適合が出ることはほぼなくなりました.しかし,クレームが減りません.どうすれば成果につながる内部監査ができるようになるでしょうか?
Q3 内部監査員の資格保有者はたくさんいますが,一人で監査を任せられるような人材が不足しています.監査員の力量を底上げするには,どうすればよいでしょうか?
Q4 内部監査の指摘がハンコや記録の抜け漏れなど,表面的な内容が多く,本質的な問題を抽出できていないような気がします.どうすればもっと深掘りした監査ができるようになるでしょうか?
Q5 監査目的が毎年同じでマンネリ化しています.「前回の外部審査・内部監査の指摘事項,クレーム・社内トラブルに対する修正・是正処置の実施状況と効果の検証」以外に,何か良いテーマはあるでしょうか?
Q6 会社の規模が小さく,主だった従業員は皆業務を兼任しています.そのため余裕がなく,なかなか監査を頼めません.結局,事務局一人で監査をしている状況です.自部署は監査できないことになっているので,品質管理部門とISO 事務局の監査にいつも困っています.どうすればよいでしょうか?
Q7 工場は慢性的に人員不足で,製造するのが精一杯な状態です.監査にあてる人材も時間も不足しており,なかなか充実した監査ができません.どうすればよいでしょうか?
Q8 内部監査員も被監査側も“是正処置報告書”の書き方がいまひとつわかっていません.“是正処置報告書”の不備は外部審査で指摘を受ける可能性があるため,全部,審査前にISO 事務局がチェックし,修正しており,負担が大きいです.なんとかならないでしょうか?
Q9 【内部監査員からの質問】不適合を出そうとしても,被監査側があの手この手で不適合を回避しようとし,なかなか不適合の合意が取れません.どうにか被監査側を説得する方法はないでしょうか?
Q10 【内部監査員からの質問】日常業務が忙しく,監査だけでも負担なのに,監査準備に時間をかけている余裕がありません.何か効率よく準備する秘策はありませんか?
Q11 【内部監査員からの質問】指摘を出すと,自分が被監査側に回ったときに仕返しされそうで,なるべくなら穏便に済ませたいと思ってしまいます.躊躇せずに指摘を出す方法はありますか?
Q12 【経営者からの質問】内部監査に人と時間をかける割に,効果が感じられず無駄が多いです.なんとかならないでしょうか?
第6章 附属資料―様式の事例と監査ポイント
附属資料A 内部監査規程事例
附属資料B 内部監査の様式事例
附属資料C ISO 22000:2018 で確認すべき基本的な監査ポイント【関連商品】
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