IECと国際標準の語り部として
IEC会長の回想
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高柳 誠一 著
図書
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本体価格:2,800 円
ISBN:9784542301979
発売年月日:2013-05-24
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四六判・296頁
商品コード: 330197【概要】
国際社会を相手に、時代を駆け抜けたリーダーの記録!アジア人2人目、第30代 IEC会長としての貴重な経験は未来への礎
・百聞は一見にしかず!IECマネージメントは知られざる不文律の慣習がたくさんあった!
会長の心得は、“You should be the President from Japan but not Japanese President.”
・“英語が母国語ではない” されど本質はそこではない!スタッフのサポート、ロバーツ・ルールの習得と活用で信頼を勝ち取れる!
<標準って何? 初学者におススメ>……気楽に国際標準の意義を理解できる
<国際社会での活躍を目指す人へ>……リアリティ溢れる経験談で世界の常識がわかる!【目次】
第1部 標準とは何だろう――IEC会長の体験をふまえて
第1章 身のまわりに溢れている標準の意義
1.1 海外旅行で知るIEC標準のありがたみ
1.2 標準化失敗がもたらすマイナス効果
1.3 国際標準化への参画の意義
第2章 標準化の歴史を振り返って
2.1 大砲や小銃の生産で標準の産声があがった
2.2 後進国アメリカで開花した標準化による量産
第3章 標準の役割と国際標準
3.1 標準化の目的
3.2 標準の種類と階層
3.3 国際標準化機関
3.4 公的標準が必然的に内包する問題
3.5 公的標準とコンソーシアム標準
第2部 国際標準化機関IECとは――IEC会長の知見から
第4章 IECの発足と日本
4.1 IEC発足の経緯
4.2 設立準備会議の議事録から
4.3 日本の関わりの歴史
第5章 IECの現状
5.1 会員の変遷
5.2 財政運営の状況
5.3 近代的な運営組織
5.4 役員とその役割分担
5.5 トピックス
第6章 ビジネスとIEC標準
6.1 WTOがIEC標準に与えた影響
6.2 特許権とIEC標準
6.3 コンソーシアムや学会の標準への対応
第3部 IEC会長の回想――語り部の役を果たすために
第7章 幸運に恵まれたIEC会長への道
7.1 事の始まり
7.2 CBでの初仕事
7.3 二人のIEC会長から受けた心遣いや支援
7.4 JISC当局の支援
7.5 会長選挙にまつわる不文律の慣習
第8章 IEC会長の任務遂行の実態
8.1 会長の基本的心得
8.2 マネージメントスタイルと主要任務の実際
8.3 隠れた重要任務
8.4 事務処理と経費のサポート
8.5 ワーキング・タイムの70%に達する負荷量
第9章 会長・会長代理時代の記憶に残る出来事
9.1 地域センターの設立
9.2 大荒れの洗礼を受けた初めてのCB議長
9.3 北京大会のハイライト
9.4 モントリオール大会でのキャンドルライト・ミーティング
9.5 共同建物への移転提案
9.6 100周年記念大会ドタキャン劇
第10章 会長としての成果とIECから見た日本
10.1 会長時代の成果
10.2 日本の位置づけ
10.3 IEC活動推進会議(APC)への評価
10.4 特異な日本の電機・電子産業
10.5 ケルビン賞に見る人材評価
第11章 IECでの一層の活躍を願って
11.1 個人の信頼関係樹立を促進する政策を
11.2 英文の肩書、名刺呼称は慎重に
11.3 ロバーツ・ルールの習得と活用
11.4 外助の功を活用する態勢を
11.5 問題解決型重視から問題提起型人材尊重へ
11.6 リベラル・アーツ力涵養の必要性
第4部 私の略歴書――天命に導かれたIECへの道
第12章 大学を卒業するまで
12.1 虚弱児だった幼年期
12.2 戦中の旧制中学校時代
12.3 戦後の旧制高校時代
12.4 受験での挫折と東工大で学んだこと
第13章 企業の研究者として船出
13.1 東京芝浦電気株式会社へ入社
13.2 鶴見研究所の思い出
13.3 人生行路を決めたIAEA受験業務命令
13.4 マンチェスター大学物理教室
13.5 マンチェスターでクラシカルミュージックを堪能
13.6 放射線計測研究室を主宰して
13.7 総合研究所エネルギー機器研究所でのマネージメント
第14章 マネージャーから役員へ
14.1 ニューヨーク駐在東芝技術アタッシェ
14.2 総合研究所スタッフとして
14.3 二つの本社スタッフ部門長を経験
14.4 取締役技術管理部長として
14.5 短命の取締役総合研究所長
14.6 技術担当役員として
第15章 常任顧問、顧問から技術顧問へ
15.1 予備役として
15.2 後備役から技術顧問へ
15.3 終楽章