測定不確かさ評価の最前線
計量計測トレーサビリティと測定結果の信頼性
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★日本図書館協会選定図書
今井 秀孝 編著図書
3,520 円(税込)
本体価格:3,200 円
ISBN:9784542301849
発売年月日:2013-07-16
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A5判・312頁
商品コード:330184【概要】
不確かさ評価の現場で「今」何が起こっているのか…
・なぜ不確かさ評価が必要なのかを、最近の国際情勢と理論的背景から説明!
・関連する国際的取決めや関連規格類とともに、我が国の計量標準研究機関・認定機関の現状を紹介。
・電気、化学分析、試験分野の実例や国際的な研究動向も取り上げた、「不確かさ評価」の本格的実用書!【目次】
第1章 測定における不確かさ評価の必要性
1.1 測定の計画から測定結果の評価まで
1.2 従来の誤差評価の問題点――歴史的背景
1.3 JCGM の活動――指針文書の作成
1.4 誤差評価からの不確かさ評価への転換
1.5 国際的に求められる測定不確かさの評価
第2章 不確かさ評価の理論的背景
2.1 GUM の基本理念
2.2 GUM のための統計手法の基礎
2.3 GUM 関連文書の必要性と将来のGUM
第3章 測定不確かさ関連規格の紹介
3.1 測定不確かさと規格
3.2 ISO/TC 69(統計的方法の適用)のISOと対応するJIS
3.3 ISO/TC 213(製品の幾何特性仕様)と対応する規格及びJIS
3.4 その他の専門委員会での状況
3.5 ISO 及びJIS における“測定不確かさ”の扱い方と今後の方向性
3.6 計量計測標準分野における測定不確かさの評価
3.7 JIS における測定不確かさ評価の現状
3.8 JIS における“測定不確かさ”の概念の導入に向けて
第4章 計量標準の不確かさ――物理標準と標準物質
4.1 国家計量標準と測定不確かさ
4.2 国家計量標準の確立とその供給
4.3 計量標準の国際整合性の確保
4.4 NMIJ におけるマネジメントシステム
4.5 認証標準物質と不確かさ
4.6 計測標準研究部門における不確かさ研究
4.7 不確かさ評価の技術支援と普及・啓蒙活動
第5章 適合性評価における測定不確かさ評価の役割――IAJapan
5.1 はじめに
5.2 IAJapan における測定の不確かさへの取組み
5.3 認定における国際的な測定不確かさ関連文書について
5.4 IAJapan が発行する測定不確かさ関連文書について
5.5 不確かさ関連文書を踏まえた審査のポイント
5.6 おわりに
第6章 認定機関における測定の不確かさ評価への取組み――JAB
6.1 不確かさと試験所・校正機関認定制度
6.2 JAB の不確かさへの取組み
6.3 臨床検査室認定における不確かさの評価とその普及
6.4 JCTLM の活動
6.5 ISO/TC 212(臨床検査及び体外診断検査システム)の活動
6.6 国際整合性への対応と今後の取組み
第7章 電気計測分野における測定不確かさへの取組み
7.1 はじめに
7.2 標準の計量計測トレーサビリティと校正機関としての役割
7.3 電気計測器の測定不確かさ
7.4 測定不確かさ評価の普及活動
7.5 測定不確かさを付随した校正結果の利用
7.6 おわりに
第8章 化学分析分野における測定不確かさへの取組み
8.1 はじめに
8.2 標準物質とその種類
8.3 標準物質と不確かさ
8.4 化学分析における不確かさの要因
8.5 試験所認定と不確かさ
8.6 関係学協会の取組み
8.7 製薬関係の測定試験室の状況と国際対応
8.8 おわりに
第9章 試験分野における事例紹介
9.1 不確かさ評価における実践的技術
9.2 万能投影機による長さ測定の不確かさ評価
9.3 土粒子の密度試験の不確かさ評価
9.4 土の三軸圧縮試験の不確かさ評価
9.5 標準抵抗器の比較校正の不確かさ評価
9.6 正弦波交流信号の位相角測定の不確かさ評価
9.7 ダイオキシン類分析の不確かさ評価
第10章 “Metrologia”掲載の測定不確かさ関連の文献紹介
10.1 はじめに
10.2 不確かさに関する最近の研究動向
10.3 測定不確かさ及び拡張不確かさ評価のためのモンテカルロ法の採用
10.4 計量計測のための確率と統計学の原理
10.5 測定不確かさを評価する三つの方法の比較
10.6 おわりに