スマートグリッドの構成技術と標準化
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横山 明彦・合田 忠弘・林 泰弘・浅野 浩志
坂東 茂・今井 伸一・林 秀樹・木槻 純一
新井 正伸・山田 竜也・姉川 尚史・弥栄 邦俊 共著図書
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本体価格:2,800 円
ISBN:9784542301832
発売年月日:2010-06-15
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A5判・332頁
商品コード:330183【概要】
スマートグリッドとは, IT技術を活用してより高効率・高品質・高信頼性・高機能な,
電力の運用・管理を実現する次世代電力系統です。
米国オバマ大統領が景気刺激策および地球温暖化対策として, スマートグリッドを推進する政策を打ち出したことにより, 一躍世界中で注目を集めています。
その対象は, 電力の供給側である発電所から, 需要側である工場やオフィスビル, 一般家庭に及び, これらを高度な技術を用いて
ネットワークとして接続することで, 電力の需要と供給の効率的な管理・調整を可能にします。
また今後増加が予想される太陽光発電や風力発電などの新エネルギーによる電力供給, 電気自動車などの需要をうまくバランスするためには
スマートグリッドが必要であり, その構成技術には, 我が国が得意とする多くの新技術が用いられることから, ビジネスチャンスとしても期待されています。
これらの多くのシステムと機器を相互に接続するスマートグリッドでは, 接続するためのインターフェースの標準化が極めて重要な意味をもつことになります。
本書では, このスマートグリッドの概要とその技術のフレームワークとロードマップを紹介, 解説します。
【Check】
NIST発行, 「スマートグリッド相互運用性の標準規格開発に関するNISTフレームワークおよびロードマップ(第1版)」日本語訳を完全収録
・NIST(米国国立標準技術研究所 National Institute of Standards and Technology)と連携
・スマートグリッドの最新動向について我が国の産学を代表する専門家が共同で執筆
・今,話題のスマートグリッド待望の専門書【目次】
第1章 スマートグリッドで変わる電気の世界
1.1 スマートグリッド概説
(1) 大流行のスマートグリッド
(2) スマートグリッドとは
(3) 世界各国のスマートグリッド
(4) 情報通信システム, 社会インフラと融合したスマートシティへ
(5) 国際標準化へ向けて
1.2 諸外国及び国際機関における国際標準化への取組み状況
(1) 国際標準に対する環境の変化
(2) 国際標準化に取り組む意義
(3) スマートグリッドの国際標準化への各国の対応
(4) IECにおける国際標準化活動
(5) 国際標準化推進上の留意点
1.3 電力供給系・需要系における課題
(1) 電力供給系の課題
(2) 電力需要系の課題
第2章 スマートグリッドを構成する技術
2.1 電力系統系の技術
(1) WASA:送電系統広域監視制御
(2) 系統用蓄電池
(3) 配電網の管理
2.2 需要系の技術
(1) デマンドレスポンス
(2) 需要側蓄電池
(3) 電気自動車
(4) AMI
第3章 日本の技術と国際標準化
3.1 WASA
(1) WASAと各国の状況
(2) WASAの課題と必要技術
(3) 標準化動向と取組み
3.2 系統用蓄電池適用技術
(1) スマートグリッド及び電力系統における系統用蓄電池
(2) 系統用蓄電池適用技術の各国の状況と市場分析
(3) 系統用蓄電池適用技術の標準化動向と標準化シナリオ
(4) 五つのビジネスシーンにおける標準化項目
(5) 11の事業アイテムと我が国としての標準化の取組み
3.3 配電網の管理
(1) 配電網管理と各国の状況
(2) 配電網管理の課題と必要技術
(3) 標準化動向と取組み
3.4 デマンドレスポンスに関連する国際標準化への取組み
(1) デマンドレスポンスとは
(2) 国際標準化を進めていくべきこと
3.5 需要側蓄電池
(1) 需要側蓄電池の位置づけ
(2) 需要側蓄電池のユースケースと標準化シナリオ
(3) 需要用蓄電池に関する標準化の論点
(4) 需要用蓄電池に関する標準化以外の主な論点
3.6 電気自動車
(1) はじめに
(2) 充電インフラの出力
(3) 課金
(4) 急速充電の通信方式
(5) まとめ
3.7 AMIシステム
(1) 我が国におけるAMIシステムとスマートメーターの定義
(2) AMIシステムにおける標準化項目
(3) AMIシステムの各国の状況と市場分析
(4) 標準化の取組み
資料1 スマートグリッド標準化マップ
資料2 略語リスト
資料3 スマートグリッド相互運用性の標準規格開発に関するNISTフレームワーク及びロードマップ