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「一般照明用フレキシブル有機ELパネルの性能要求」に関する国際規格案の検討が始まります -省エネルギー性に優れた有機EL照明の用途拡大と普及促進を目指して-

2020/06/26

<経済産業省の記事から抜粋>

国際電気標準会議(IEC)において、日本から提案した「一般照明用フレキシブル有機ELパネルの性能要求」について、国際規格の審議が開始されることになりました。
この国際規格が発行され、製品カタログ等にてこの規格に基づく性能表示がされるようになれば、一般照明用フレキシブル有機ELパネルの性能等が適正に評価され、国内外での有機EL照明の用途拡大や普及促進が期待されます。

1.提案の目的・背景
照明器具の一層の省エネ化を推進するため、エネルギー基本計画では2030年にはすべての照明器具を高効率照明(例:LED照明、有機EL照明)に置き換えることが目標として掲げられており、実際に年々普及率が向上しています。ただし、高効率照明の中には、その特長を活かし従来にはない形状での製品化・販売されているものもあります。例えば、LEDは主に点光源であるのに対し、有機ELは面光源であり、かつ、フレキシブル性(柔軟性)を保持できるため、天井や壁面、車載用照明など新たな用途での普及も進んでいます。

他方、従来の一般照明用のフレキシブルな有機ELパネル自体の性能表示では、上記のような新たな性能や特長を適正に評価するための基準や試験内容に関する国際的な規格がなく、同種の製品を比較評価しにくいことが普及を妨げる要因の一つとして指摘されていました。

このような状況を受け、経済産業省からの委託を受けた国立大学法人山形大学が、一般照明用フレキシブル有機ELパネルの性能要求等を検討し、その成果を元に、IECの照明に関する専門委員会(IEC/TC 34;ランプ類及び関連機器)に国際規格案を提案したところ、この度、IECにおいてその提案が2020年1月に承認され、今後、国際規格の検討が開始されることになりました。

本記事の詳細は経済産業省のページをご覧ください。

<出典:経済産業省のウェブサイトを加工して作成>
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200622001/20200622001.html