WORKING SAFELY IN A PANDEMIC(パンデミックでの安全な労働)
COVID-19パンデミックは仕事の世界をひっくり返し、雇用者は今までにない難題に直面しています。効果的に機能し続けながら、スタッフを保護するための包括的で一般的なガイダンスの必要性を認識したISO労働安全衛生 (OH&S) の専門家は、記録的な速さで規格開発を開始しました。
平均的なISOでの国際規格の策定には3年を要しますが、新たに発行されたISO/PAS 45005 「労働安全衛生マネジメント-COVID-19パンデミック下の安全な労働のための一般指針」 は、状況の緊急性とそのような情報の必要性に応えて、わずか3ヶ月で策定されました。
ISO/PAS 45005は、COVID-19パンデミック時に従業員と利害関係者の健康と安全を管理する方法に関する国際的なベストプラクティスをまとめたもので、既存の国のガイドラインや規制を補完することを目的としています。
26カ国から集まった専門家は、公に利用可能な仕様書 (PAS) の形でガイドラインを作成するために懸命に努力し、このPASはISO/TC283(労働安全衛生マネジメント)の80のメンバー国によって承認されました。このISO/PASは、パンデミックの今後の経過や新しい情報の出現に応じて、ISO/PASを改訂したり、正式な国際規格(IS)に発展させたりすることができます。
この文書を作成した委員会のマネージャーであるSally Swingewood氏によると、この文書はCOVID-19から生じるあらゆるリスクを管理するための実践的な推奨事項を提供し、組織の場所や状況に関係なく適用可能なものです。
「すべての企業が専任の人材やOH&S機能を持っているわけではありません。」と同氏は述べています。
「したがって、このガイダンスは、企業規模にかかわらず、また、その国の特定の管轄区域におけるパンデミック管理のためのアプローチにかかわらず、実用的で適切なものになっています。」
※ISO発行記事「WORKING SAFELY IN A PANDEMIC」を基に作成